クリスマスのパーティーも終わり、セリエAが6日から再開される。6日と週末の第18節と第19節で、前半戦も終了だ。そして、それに花を添えるのが、1月の移籍マーケット。改善したいチーム、しなければいけないチームに加え、すでにルカ・トーニやデイヴィッド・ベッカムといった新戦力を連れてきたチームや、ゴラン・パンデフのようにチームを変えた選手もいる。

だが当面、もっとも注目されるのはパルマとなるだろう。なぜか? 6日、パルマはチーロ・フェッラーラ監督率いるユヴェントスと対戦するからだ。ユーヴェの首脳陣は、チームを結果が出ない危機的状況から引き上げるうえで、フェッラーラ監督に2試合の猶予を与えた。実現できなければ、指揮官交代ということだ。フェッラーラ監督は、センターFWの下にジエゴを据える4-4-1-1のフォーメーションを採用するつもりのようだ。1トップはアマウリより、ダヴィド・トレゼゲとなる可能性が高い。

一方で、同じように注目を集めるのが、2度目となるミランへのレンタル移籍を果たしたベッカムだ。ミランと自身のワールドカップ(W杯)出場のため、イングランド代表のファビオ・カペッロ監督を納得させるため、“ソルジャー”として戦いながら結果を目指すことになる。では、レオナルド監督は「4-2-ファンタジー」のフォーメーションのどこにベッカムを起用するのだろう? おそらくは、「ファンタジー」のところだ。もしくはベンチとなる。そして、日曜にはユヴェントス対ミランの一戦があることも忘れてはいけない。首位インテルの対抗馬の座を争う直接対決だ。

そのインテルは、首位を独走してその強さをすでに示していたが、ラツィオとの契約解除が認められたパンデフが加わったことでさらに強くなっている。ただし、パンデフは大きな穴を埋めることが求められるだろう。サミュエル・エトーはアフリカ・ネーションズカップ出場のためにチームを離れるまで、ゴールを決めて周囲を納得させている。

新年のプレゼントとして望んでいたストライカーを獲得したのが、ローマのクラウディオ・ラニエリ監督である。高さがある重量級の、経験豊富なストライカー。そう、バイエルン・ミュンヘンからイタリアへ戻ってきたルカ・トーニの特徴だ。彼はフランチェスコ・トッティのキャリアを長くするだけでなく、自身のW杯に向けてリスタートを切るために、ドイツから母国へ復帰した。おそらく、W杯については遅すぎたかもしれない。だが、ローマにさらなる価値を加えるうえでは遅すぎではないだろう。ただし、トーニはかなり長く試合に出ていなかったため、まずはギアを入れるための時間を必要とするはずだ。