「同質化」という戦略がある。他社が開発した商品とそっくりな特性を持った商品を後から開発し、上市する戦略だ。既にヒットしている商品であれば、ハズレ商品を開発してしまうリスクがたいため、かなりオイシイ手段である。

 しかし、同質化は誰もができることではない。先行商品とそっくりなものを、すぐさま作り上げる開発力と、その商品を流通チャネルにねじ込んで先行商品を追い落とすぐらいの営業力が必須なのだ。企業体力あっての戦略であるため、基本的にはリーダー企業の戦略である。
 例えば、「スポーツ飲料」というカテゴリーを大塚製薬が初めて「ポカリスェット」で開拓したあと、飲料業界第1位の日本コカ・コーラは「アクエリアス」を開発。100万台近くに上る自社自動販売機を販売の主軸に、両製品は互角な売上げになるまでにあっという間に育てたのだ。

 以上のように、「同質化戦略」は、誰もができるものではない。故に、「あれ?この商品は○○と似てる」と思っても、微妙に差別化して、新たなターゲットを狙っていたり、先行商品から少しずつパイを削り取る戦略だったりすることが多い。
 そんな観点で見ると面白い商品がある。

 エースコックのニュースリリース。
 <世間で話題の“生姜”をテーマに、寒い季節にぴったりのホットな商品「あつあつさん」シリーズを開発しました>とある。商品は「生姜あんかけ風うどん」と「生姜とろみ醤油ラーメン」。
 「世間で話題の生姜」というが、ここ数年間をかけて、「生姜ブーム」を巻き起こした仕掛け人といえば、本家は永谷園だ。生姜のこだわり商品を生み出すために「生姜部」という専門部隊まで設立している力の入れようである。

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