亀田vs協栄の因縁バトル再燃 板ばさみのJBCはどう裁くのか
 亀田3兄弟の亀田ジムと、兄弟の古巣である協栄ジムとの因縁の争いが、JBC(日本ボクシングコミッション)を挟む形で激化している。JBCが12月、そのHPで亀田兄弟の次男、大毅が2月7日に行おうとしている王者デンカオセーン(タイ)に再挑戦する世界戦の予定を掲載したが、すぐに掲載を取りやめたしまった。これはJBCが、「協栄の金平(桂一郎)会長から強く抗議をされたからです」(JBC関係者)という。果たして、水面下では、どんなバトルが展開しているのか。舞台裏をのぞいてみた。

「金平会長が怒ったのは、JBC自身が、まだ公式に承認もしていない試合の予定をHPに掲載したからで、別に因縁という話でなくても当然の問題提起でしょう」

 協栄ジム関係者は、こう語るのだが、大毅の対デンカオセーン戦については、11月に筆者が本サイトで報告したように(記事参照)、10月に協栄ジムの坂田健史が王者の陣営と契約を結び、JBCの承認もして、WBAの内諾まで得ていながら、WBAが11月の総会で不可解な形で坂田戦を却下したことで、大ドンデン返しで実現した。

 その際、「大毅とデンカオセーンの勝者が90日以内に坂田と指名試合を行う」という付帯条件がついたはずだったが、「金平会長が一番問題視しているのは、この点なのです」(協栄ジム関係者)という。

「実は、この話を最初に国際電話で金平会長に伝えたのが、JBCの安河内剛事務局長だったのですが、12月に金平会長が坂田を連れてJBCに出向き、安河内氏に確認すると、それは『WBAの公式な決定ではない』と言い出したというんです」(同)

 実際、協栄側がタイの王者陣営にも確認すると、タイ側はWBAから王者が大毅に勝った場合、「暫定王者のコンセプシオンか坂田のどちらかと試合をしてくれ」と口頭ベースで要請はされたものの、「坂田と試合をせよ」と命じられてはいないことも分かったという。

 いったい、JBCの安河内事務局長以外に、誰が「坂田の試合を保証する」という話をしたのか?

 このため、金平会長は12月16日に、坂田の扱いが確定しないうちにJBCが大毅の試合を承認しないように要望書を提出したのだ。

 これに対して、これまでにJBC側は、「坂田の扱いが決まるまで大毅の試合は承認しない」と話しているほか、「WBAから坂田の試合を保証する文章を取ると約束している」(前出の協栄関係者)という。

 だが、JBCが承認し、WBAから内諾まで得た契約をひっくり返された金平会長は、それだけでは納得しておらず、「JBCと亀田ジムにも同様な保証をするように求めているんです」(同)。とはいえ、現在、法廷闘争まで行っている亀田ジムと協栄ジムの敵対関係を考えると、亀田側が、そんな約束を簡単に飲むとは、とても思えないのが現実だろう。

 実際、亀田ジム側は、五十嵐紀行会長が、12月21日にJBCを訪れて、「2月7日の大毅の世界戦までに(亀田史郎氏の)ライセンスを再交付して欲しい。3兄弟もそれを願っている」などと要請。そのうえ、同会長は、この要望が認められない場合には、JBCの管轄官庁である文部科学省に直談判に行くなどとも訴えている。

 ちなみに、文科省にJBCを指導する権限や必然性もなく、その話には意味不明の部分があるのだが、亀田側が、いまだJBCの承認さえ受けていない2月7日の試合を、当たり前のように行うつもりであることだけは明らかだろう。

 完全に協栄ジムと亀田ジムの板ばさみ状態になっているJBCは、いったい、どんな結論を出すのか。2月7日までの日にちが限られるなかで、年明け早々から、更なるバトルが展開されるのは必至な情勢なのだ。
(文=原田翔)




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