インテルは2010年の初戦でキエーヴォとのアウェーマッチを迎える。カメルーン代表としてアフリカ・ネーションズカップに出場するFWサミュエル・エトーについて、ジョゼ・モウリーニョ監督はキエーヴォ戦で起用できるか分からないとしながらも、自身は起用を願っていると話した。

「私はインテルを、彼はカメルーン代表を指揮している。だが、私がル・グエンだったら、選手にイエスと答えるね(エトーはキエーヴォ戦後の代表合流を希望)。なぜなら、私にとってもっとも大切なのは、選手たちが幸せでいることだからだ」

「自分に大金を投じたクラブと、自分抜きで1カ月を戦うことになるチームメートたちに最後の貢献をすることで、エトーが幸せだというなら、私は彼を満足させるのが正しいことだと思う。カメルーンの初戦は13日だ。6日から13日まで、チームとトレーニングする時間は一週間あるし、6日ではなく4日に合流することで、どれだけのことが変えられるというのだろうか」

「前回のアフリカ・ネーションズカップで、すでにカメルーン代表にいたエトーが、バルセロナの試合を戦うためにヨーロッパへ戻り、それから再び代表に再合流したことを覚えている。カメルーンサッカー連盟があのときにそれでハッピーだったら、合流が招集から2日遅れるだけの今回がそうならないということはないと思う」

「それに、アフリカは何かしらヨーロッパに借りがあるはずだ。2004年まで、ヨーロッパでプレーしていたアフリカ人は少しだけだった。それから、ディディエ・ドログバやサロモン・カルー、ミカエル・エッシェン、エマヌエル・アデバヨール、トゥーレ兄弟らが出てきて、アフリカの次元が変わったんだ。大きな投資をした者に対する少しのリスペクトが必要だと思う。だから、インテルに対してもそのリスペクトを期待しているよ」

そしてさらに、ラツィオとの契約解除が認められたFWゴラン・パンデフも加えられたら、なおさら良いことだろう。

「マーケットについて話すのは正しくないと思う。補強担当がいないからね。私は誰の獲得も、誰の放出も求めていない。パンデフについては、誰からも『彼は君の選手で、数日でミラノに来る』とは言われていないよ」

「そのうえで、私がパンデフを好きなのはみんな知っているだろう。インテルに違うバランスをもたらすことができるからだ。そのキャラクターと、戦術的にユーティリティーだからね」