インテルの補強を担当するガブリエレ・オリアーリ氏が、インタビューに応じてくれた。そのなかで、先日スポーツ仲裁裁判所からラツィオとの契約解除が認められたFWゴラン・パンデフの獲得に動いていることを認めている。

−パンデフの獲得を目指しているというのは事実ですか?

「(マッシモ・)モラッティ会長にすべき質問だよ」

−しかし、補強担当はあなたです。ヒントだけでももらえませんか?

「彼は今いる選手たちにない要素を持った選手だ。彼が加われば、インテルはより強くなるはずだね。それは間違いないよ。要するに、我々が彼に興味を持っていることは秘密じゃない。クラブは彼を獲得する準備をしている。ただ、ラツィオとの問題は完全に決着がついたわけじゃないね」

−(ローマFW)ジュリオ・バチスタへの興味は事実でしょうか?

「それは出ていく選手の状況によって大きく変わるだろう」

−それはマンシーニ、リカルド・クアレスマ、ダビド・スアソのことでしょうか?

「我々は本当に現在のチームに満足している。ただ、彼らは個人としてより大きなスペースを求めることができるだろう」

−これから中盤の若返りが必要になると思われますが、気になる選手は?

「私は(ナポリMF)マレク・ハムシクが好きだ。彼は若く、非常に興味深い選手だね。すでにある程度の動きはしているよ。それは最近のことだ。ただ、ナポリは放出したがっていない」

−ということは?

「待っているよ。この件はすべてナポリ次第だからね」

−そのほかに、すぐにでも獲得を望む選手は?

「(ローマMF)ダニエレ・デ・ロッシと(ユヴェントスMF)クラウディオ・マルキージオだ。インテルにとって素晴らしい選手になれるはずだね。ただ、ローマやユヴェントスとの交渉は難しいだろう」

−不可能なことでしょう…

「サッカーの世界では、何が起こるか分からないものだよ」

−パンデフは元々、インテルの選手でしたね。これについてはどうお考えですか?

「そのときは残念ながら評価を見誤ったようだ。パンデフを手放したことは間違いだったよ。我々の下部組織からは、優秀な選手が出ている。マリオ・バロテッリやダヴィデ・サントン、レオナルド・ボヌッチなどだ。そのほかの選手は、ディエゴ・ミリートやチアゴ・モッタを獲得するために放出しなければいけなかった」

−パンデフ放出はミスだとおっしゃいましたが、ほかの選択によって補完された部分もありますね。ここしばらくのインテルが順調なのは、正しい補強ができたからというところもあるでしょう。

「その通りだ。我々は満足している。ここ最近の我々は、契約延長をたくさんしているね。ただ、やってくる選手の全員が完璧にフィットしていることも重要だよ。チアゴ・モッタについては唯一、期待していたほどの活躍を見せていないが、ケガによってブレーキがかかってしまったね」

−モウリーニョ監督はデコやリカルド・カルバーリョ(ともにチェルシー)の獲得を望んでいたのでは?

「そうだね。ただ、いずれもリストに載っていたんだ。(DF)ルシオや(MFヴェスレイ・)スナイデルのようにね。(FWサミュエル・)エトーを除いては、プランどおりなんだ。彼については、モラッティ会長が決断した。我々の流動資産にバランスを持たせるためにね」