元カノの大胆告白に完敗! それでも″月キュン″を支えた小栗旬

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[ドラマだからって大概にしなさいよ!]

 あ〜、やっと終わった『東京DOGS』(フジテレビ系)。正直、スタート前はそれなりに期待してました。人気のとらえ方は個人差もあるでしょうが、小栗旬は演技力では若手役者で筆頭だと思うし、『MR.BRAIN』(TBS系)のぶりっこ演技は「キム様の影武者に徹する魅力出し惜しみ役」と贔屓目にスルーすれば、『メイちゃんの執事』(フジテレビ系)の水嶋ヒロは、王子様然としたルックスが完璧執事にジャストフィットのハマリ役で、09年随一のイケメン俳優と自信満々に断言できました。それを思えば、絶望的不作続きの"月9"も、さすがに盛り返すんじゃないかと多少は期待したんです。

 ところが蓋を開けてみれば、誰もが第一声で漏らす感想はおそらく、「寒......」。白目を剥き、スベリギャグを連発(「そこんとこよろずや」とか)する水嶋以外にも、ツッコミ待ち箇所が目立ち過ぎるのです。なので、最終回を中心に、いくつかその例を箇条書きにさせていただきます!

・小栗が帰国するラストの空港シーン、スーツケースをちょいと盗もうとしただけのコソドロ相手にバカスカ発砲。相手は丸腰だよ? 『天才!バカボン』のおまわりさんか!

・というか小栗、全編に渡って撃ち過ぎ。いくらアメリカ帰りだからって、ココは日本! マフィアを仕留めるために潜ったコンサートホールでも、一般市民の大量の命が犠牲になるのもお構いなしでバンバン発砲するって、もはやどっちが犯罪者?

・操作機密を部下の彼女(臼田あさ美)にしゃべるわ、その彼女が事件のキーパーソンでもある吉高由里子に伝えるわ、暴走族の下っ端にもペラペラしゃべって、ついにソイツを捜査に稼働......。口軽警察!

・スタート前、散々「月9ではなく月キュン」なんて出演者に言わせておいて、最後まで小栗と吉高のチューなどは見せず、「決めるならココしかない」と思われるお別れシーンでも、小栗が吉高を背負い投げするまさかのオチ。「月キュン」とかサムイこと言うんだったら「イケメンのチューさえ見れれば満足」する層くらい味方につけないでどうする。

・吉高とかつての恋人・仲村トオルの思い出の待ち合わせ場所はイブの24時に点灯するクリスマスツリー。普通に考えてこんな絶好のデートスポット、カップルでごった返してるだろうに、人っ子ひとりいない、という怪。

・仲村トオル、クリスマスイブ、大事な人が殺される現場を目撃して記憶喪失、思い出そうとした肝心なところで気絶......。まるで11年前の『眠れる森』(フジテレビ系)を見たかのような既視感(と思ったらプロデューサーは『眠れる森』の演出補)

・その仲村トオル、世界的マフィアの大物として引っ張ったわりに、若造2人にびっくりするほどあっさり敗北して後ろ手に手錠。ラスボス、弱ぇぇぇ!

・だいたい最終話のゲストがハムの人(別所哲也)って、ショボすぎねえ?

 ......キリがないのでこのへんにしておきますが、もちろん褒めどころもあったんです。足長の長身イケメンが手足をぶん回すだけでも、ちびっ子ぞろいのジャニーズには実現不可能な眼福感。尻すぼみの視聴率だって、平均15%超えの結果は09年の月9としてはこれでもトップ。『ヴォイス』や『婚カツ』の悪夢のような迷走ぶりや、ケータイ小説も真っ青だった『イノセント・ラブ』のトンデモ度に比べれば、最後まで視聴完走できただけでも随分マシなのです。

 そして、なぜ完走できたのかと思えば、それはひとえに小栗旬の演技力に支えられたからに他ならないわけで、この内容でも持ち堪えられる"地肩の強さ"には改めて感心してしまいます。もしこれが『婚カツ』の主役俳優だったら恐ろしい......。まあ、このことは同時に、水嶋ヒロとの実力差を見せつけるという残酷な現実も照らし出す結果になったわけですけど。