『彼岸島』主演の石黒英雄クン「役同様、兄にコンプレックスが......」

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 来年1月9日から公開される映画『彼岸島』。国内外で410万部を売り上げた大人気漫画の実写化だけに注目度もハンパじゃありません。島にとり残された兄を助けようと活躍する主人公・明を演じる石黒英雄クンは、先日、当サイトの「イケメン図鑑」にも登場してくれた、人気急上昇中の若手俳優。12月には話題作『パッチギ!』で舞台でも堂々のデビュー。まさに役者としてノリにのっている石黒クンに、作品の見どころや撮影秘話、今後の目標などをじっくりお聞きしてきました!

――ズバリ、映画『彼岸島』の見どころを教えてください!

石黒英雄(以下、石黒) (明の)兄がとり残されている島は吸血鬼やオニがうようよしている謎の島なんですよ。明はお兄さんを救い出すため、その島へ友達たちと上陸するんですが、彼らと吸血鬼が闘う迫力のアクションシーンは見どころの一つですね。

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――ちょっと怖そうな映画のイメージがあるんですけど、ホラーではない......?

石黒 サバイバルアクションが見どころの一つではありますけど、全然ホラーじゃないんですよ。友情とか絆といったテーマの中で明たちが成長していく人間ドラマが物語の軸なんです。例えば、吸血鬼に殺されるシーンがあるって聞くと「残酷!」と思うかもしれないけど、作品が求めているのは、その深い悲しみを乗り越えて人間的に強くなっていく心の動きなんです。

――じゃ、ホラーが苦手な女の子でも楽しめそうですね。

石黒 もちろんです。この間、作品を見た女子高生と僕が映画の内容について語り合う企画があったんですけど、彼女たちが「怖いとか気持ち悪いとかじゃなくて、ドキドキがとまらない感じだった」って言ってくれました。うまいこと言うなぁと思ったんですけど。

――ドキドキがとまらないかぁ。絶叫マシーンに乗っている感じに近い?

石黒 そうですね! 僕はよく「遊園地のジェットコースターとお化け屋敷を楽しむ感じで見られる映画だ」って言っているんですけどね。ハラハラドキドキを思いきり楽しめると思います。だから先入観を取っ払って、女の子にもどんどん見て欲しいです。

――主人公の明はご自分と比べてみていかがですか?

石黒 実はたくさんの共通点があるんですよ。映画では、明はユキという女の子に恋心を抱きながらもなかなかそれを言えないんですけど、中学時代の僕と一緒ですよ、これ。

――あら、そうなんですか? 中学時代の石黒英雄は好きな子にコクれなかった?

石黒 コクれなかったんですよ(笑)。だって1年のときから3年までずっと好きだったんですよ! その間にその子は僕のマブダチとつき合ったりして、ほんとつらかったです。結局3年のときに告白して付き合うことにはなったんですけど、「受験に集中したいから」ってすぐふられて......。こんなことなら1年のときに告白してればよかったと思いましたよ。

――石黒クンを振るっていうのもすごいですけど(笑)。他に共通するところはありますか?

石黒 明は優秀なお兄さんに憧れとコンプレックスを抱いているんですよ。これも実際の僕と同じですね。僕にも兄がいるんですけど。

――石黒クンにもコンプレックスがあるんですか!?

石黒 ありますよ、いっぱい! 僕の兄は勉強もスポーツもできたし、とにかくセンスがよくて何をやっても勝てなかった。だから、明という人間の気持ちも分かるし、すごく自然に役に入れたという感じはありましたね。そういう明や仲間たちの心の機微がストーリにすごく絡んでくるんですよ。

――なるほど。そういう目線でみると女性は特にいいですね。かっこいいアクションを下敷きに、恋や人間関係に悩む明が成長していく人間ドラマ。で、その明は石黒英雄の投影......。

石黒 そんな感じですかね? そのうえでアクションを見て楽しんで欲しいですね。剣さばきとか一生懸命練習しましたから。撮影前の3カ月はずっと肉体トレーニングをしながら撮影日に照準をあわせてモチベーションも高めていきました。

――え? そこまで...!? 石黒クンって実はすごくストイック?

石黒 アクションシーンでは極力スタントをお断りしました。監督は韓国のキム・テギュンさんというとっても熱い方で。当初スタントが予定されていたシーンで「ここは僕が実際にやったほうがいい角度で撮れますよね」って伺って「もちろんそうだ」と言われたら「じゃ、やらせて下さい」と。そのくり返しでした。アクション以外の演技でも何度も厳しいことを言われましたけど、とにかく芝居に妥協しない人でとことんやられる方なんですよ。勉強させて頂きました。

――撮影は本物の無人島で行われたと聞きましたけど、大変じゃなかったですか?

石黒 八丈島と、和歌山県の友が島で撮影合宿を組みました。絶壁の禁止区域も許可をとって入れてもらって撮影したり、危険は危険でしたね。戦時中に実際に旧日本軍が使用していた施設をお借りして、そこを舞台に物語を組んで撮影をしたり。その分リアルなシーンの連続だと思います。

――でも無人島での合宿ってハードそう。ちゃんと寝られましたか?

石黒 ハードでしたよー。朝5時起きで終わりは遅い時は夜中の2時、3時......。だから空いた時間はとにかく仮眠とって充電してました。倒れたらみんなに迷惑かけることになるので、睡眠と食べ物だけはしっかりと。ただ食事はちょっとつらかったです。ご飯と味噌汁と焼き魚、以上、終わり!みたいな(笑)。そんな毎日でしたからねー。贅沢はいえませんでしたが。

――そんな過酷な環境でたくさんのスタッフや共演者と何日も島に......。

石黒 でも過酷なだけに団結できたというか。休憩時間は下ネタとか冗談ばっか言い合ってましたよ。役者としての刺激ももらえますしね。今回の作品に限らず、この世界で実績を積んでいる人たちはプロとしてのプライドと覚悟をみんな持たれていて、そのプライドの意味は人それぞれ違うので、僕は僕のプライドをこれからもしっかり形にしていきたいと思ってます。スゴいなぁと思う人がたくさんお見えですから。

――例えば今、スゴい人を一人あげてくださいといったら?

石黒 『27時間テレビ』(フジテレビ系)のさんまさん(笑)。凄くないですか!? あれこそモンスターですよ! おそらく肉体的にピークなくらい疲れてるはずなのに、あまりに面白すぎて「大変だな」とすら思わずに単純に笑ってしまってる自分がいるんですよ。真似できないです。

――さんまさん! そこにきましたか。確かにモンスターです。でも、肉体的という意味では『彼岸島』も今までで一番ハードな現場だったと思いますけど。

石黒 間違いないですね。ハードだし、こんなにアクションが多い作品も初めてでした。映画『エリートヤンキー三郎』のときもかなり過酷なことを要求されて鍛えられましたけど、今回はそれとはまた少し違って、精神的な浮き沈みのコントロールというのをすごく求められる現場でした。自己管理っていうんですかね。だから、この現場終えてからの仕事は何でもできそうな気がしています。今日だってみなさん「寒い、寒い」っていいますけど(注:この日の東京の気温は10℃前後でとても寒かった)、僕、全然寒くないですから(笑)。

――若いと肌の感度ってそんなに違うんですか!? ......て、そういう問題じゃないか。
(後編に続く、取材・文/浮島さとし)

石黒英雄(いしぐろ・ひでお)
1989年、栃木県生まれ。04年、第17回『ジュノン・スーパーボーイ・コンテスト』でグランプリ受賞。日本テレビ『ごくせん』やNHK大河ドラマ『巧名が辻』、NHK『キャットストリート』など人気ドラマに多数出演。今年10月に公開した映画『携帯彼氏』で準主役。舞台『パッチギ』もアンソン役で公演中。auオリジナルドラマ『恋ばな』が配信中。

映画『彼岸島』
行方不明の兄がある島で生存していると知った明は、兄を救うべく仲間たちとともに謎の島・彼岸島へ上陸する。しかしそこは吸血鬼たちが支配する謎の世界。極限下での凄惨な闘いが始まる......。原作/松本光司 監督/キム・テギュン 配給/ワーナー・ブラザース映画 出演/石黒英雄、渡辺大、水川あさみ、山本耕史ほか 公開予定/1月9日より新宿バルト9ほかにて全国ロードショー
公式サイト

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