クリスマス休暇に入り、ブラジル代表のカルロス・ドゥンガ監督はテレビを消した。しばらくは見るべき試合がない。同監督は「先月はミランの試合をすべて見た。レオナルド監督は良い仕事をしている。そして彼は、サッカーに本物のロナウジーニョを取り戻させてくれた」と話している。

−そのロナウジーニョはワールドカップ(W杯)への出場を望んでいます。
「テレビで彼が笑っているのを見たよ。細かいことのようだが、実際は重要なニュースなんだ。ロナウジーニョは幸せだと違いをつくってくれるからね。彼にとってボールは喜びであって、仕事ではないんだ。ファイトし、走って、敵の後ろで苦しんでいるところを見た。これもまた良い兆候だ」

−彼に対するメッセージはありますか?
「彼のことはチェックしている。待っているよ。セレソンへの扉は閉まっていない。私はまだ招集メンバーを選ぶだけの時間が6カ月あるんだ。ロナウジーニョはこのまま続けるべきだよ。サッカーでは、過去は大事じゃないってことを忘れずにね。大切なのは今だけなんだ」

「周囲はロナウジーニョが南アフリカへ行くことを望んでいる。だがこれは普通のことだ。人々は外れている選手を応援するものだからね。イタリアのサポーターはアントニオ・カッサーノやフランチェスコ・トッティを求めているようじゃないか」

−アレシャンドレ・パトも南アフリカへ行くことを夢見ています。
「私はかつて、彼が新たなロナウドになれると言った。これが、私がパトに対してどれだけ考えているかの表れだ。だが、彼はコンスタントにならなければいけない。もちろん、彼のこともチェックしているよ」

−パトはコンフェデレーションズカップで落胆させ、代表から外れました。
「あの大会では本物のパトではなかった。ブラジル代表にいるのであれば、歯を食いしばって、自分のポストを守らなければいけない。後ろには価値のある選手たちが100人も待っているんだからね。パトはとても若い。責任感を持って、周囲を納得させることを学ばなければいけないんだ」

−ミランにはチアゴ・シウバもいます。
「考えのしっかりしている若手だよ。そして、素晴らしい才能を持っている。私も好きな選手さ」

−セリエAはインテルが独走し始めています。
「スクデット候補だし、チャンピオンズリーグでも勝ち進むだろう。ジュリオ・セーザルやマイコン、ルシオといった“男”たちがいれば、世界と勝負できるよ。彼らは勝者なんだ」