厚生労働省から「秋の流行のピークは過ぎた」と発表された新型インフルエンザ。
小児への感染は減少傾向ながら30代以上は横ばいという状況をいかに理解するか。

12月18日に厚生労働省から発表された新型インフルエンザの動向ですが、30代以上の感染者については未だ減少の傾向は見えていません。

http://idsc.nih.go.jp/disease/swine_influenza/2009idsc/09idsc27.html

厚生労働省がこのような発表を行ったことにより、小学生以下の集団感染が減少している状況は理解できるものの、その後もNHKの歌のおにいさんおねえさんの感染と公演中止や、医療機関での医療従事者の感染も聞かれる中で、今後の展開は引き続き気になるところです。

◆ ウィルスが消えることはないので

新型インフルエンザが発生すると旧来のインフルエンザウィルスが駆逐されるという現象は、これまでの新型インフルエンザ発生の際に確認されている通りに、今年のH1N1型でも起こっています。

ということは、この弱毒性といわれるウィルスが次の新型インフルエンザが発生するまでの主流になると考えられるわけですが、小学生のインフルエンザ脳症と中高年の死亡例が相対的に多いインフルエンザとこれから30年程度付き合っていかなければならないということを示しています。

加えて、ウィルスが感染拡大できなくなれば、別のルートを探すために変異していく可能性が高くなりますから、子供達への感染が収束すれば、同じ対象に対して感染力の強いウィルスになるか、今まで感染していない人間を対象とするのかを確認する必要もあるでしょう。

参照)新型インフルエンザ患者の年齢別内訳
    推計患者 / 入院(入院率) / 死亡(死亡率)
10歳未満 / 578万 / 8737(0.15%) / 24(0.0004%)
10代   / 629万 / 2670(0.04%) / 5(0.0001%)
20代   / 130万 / 262(0.02%) / 5(0.0004%)
30代   / 97万 / 214(0.02%) / 8(0.0008%)

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