左から黒木メイサ、岩隈久志、原田泳幸氏、笑福亭鶴瓶、三谷幸喜
 男性向けライフスタイル誌「GQ JAPAN」が、今年最も輝いた男性に贈る「GQ Men of the year 2009」の授賞式が16日、都内で行われ、落語家の笑福亭鶴瓶、「嵐」の櫻井翔、脚本家の三谷幸喜、楽天の岩隈久志投手、日本マクドナルドCEOの原田泳幸氏が受賞した。また、女優の黒木メイサも「GQ JAPAN MUSE」として登場し、受賞者に花束を贈った。

 以下、受賞者らのコメント。

櫻井翔:「GQ JAPAN」は、創刊当初から愛読していた憧れの雑誌なので、このような賞をいただけて非常に光栄です。

岩隈久志:本当にこの賞をいただいてビックリしています。大きな賞をいただけたことがとても光栄です。

三谷幸喜:「GQ Men of the Year」とノーベル賞は、昔から夢だったので、本当にうれしいです。ノーベル賞以上にうれしいです。

原田泳幸:いつも美容室に行く度にGQを読ませていただいていて、このアワードの事も知っていましたが、駐在の外人さんに受賞したことを話したらとてもビックリしていて、その姿をみて更に驚きました。5000人の社員達と一丸となって受賞したと思っているので大変嬉しく思っております。

笑福亭鶴瓶:こんなの初めてですからすごくうれしい。三谷幸喜とも言ってたんですが、すごいことですよね。今でも信じられない。本当にうれしいです。2009年の1番いい男でしょ。そこをはっきりしておかないと。

黒木メイサ:本日は「GQ Men of the Year2009」受賞者会見開催おめでとうございます。来年に向けてGQ JAPANさんと一緒にスペシャルな企画を予定していまして、MUSEに選んでいただき、GQ Men of the Year2009のお祝いに駆けつけました。この場にいられることをうれしく思っています。すごく緊張していますが、このような形で皆様にお会いできるのがうれしいです。ありがとうございます。

――今年を振り返ってみた感想は?

櫻井翔:2009年は嵐にとって10周年の年で、本当に多くの方々にお祝いをいただき、また沢山のファンにの方々に支えていただいて、幸せを感じる1年でした。

三谷幸喜:ニューヨークで公演を出来たことは自分にとって冒険ではあったのですが、チャレンジさせていただいて良い結果を残せて、とても有意義な年だったと思います。

笑福亭鶴瓶:2009年は落語のほうを後半にやって、映画ではいろいろな劇場をまわって、皆さんに映画を愛していただき、寄席を愛していただき、すごく自分のやりたいことができた年でした。

原田泳幸:IT業界から転職して外食産業に入って6年目なのですが、おかげさまで6年連続でプラスということで業績はそこそこなのですが、今年は特に世の中厳しい。厳しい時だからこそ社員も学んだ事が多かったと思います。私は今年は大殺界という、ものすごく悪い年らしいのですが、お彼岸があけるとめちゃくちゃ良くなるらしいので、来年はもっと業績を伸ばしていきたいと思っております。

岩隈久志:2009年はWBCから始まり世界一になることができ、シーズン5年目で始めてクライマックスシリーズに出たことが1番の思い出。クライマックスシリーズでは悔しい思いをしたので、来年仕返ししたいという強い思いを抱いています。

――皆さんの原動力はどのようなものをお考えですか?

櫻井翔:今年でいえば映画「ヤッターマン」で、リアルタイムでご覧になっていた世代とそのお子さんの世代をつなぐような作品に参加することができた。また嵐としてもコンサートでいろいろな世代の方々に応援をいただいているので、ファンに応援いただいていることが原動力となっていると思っています。

三谷幸喜:原動力といえば焦りというか、今年は年男だったのですが、後どれくらい仕事が出来るのか分からないと思うと日々焦っておりますので、何かやらなければならないと常に思っていることが、原動力になっているのではないのでしょうか。

笑福亭鶴瓶:今年は吉永小百合さんとの映画撮影でスタートしたんですよ。吉永さんと撮影だから、やせようと思い、2カ月で15キロやせました。吉永さんとの映画がスタートという、いいスタートを切れた1年。吉永さんが原動力です。

原田泳幸:まずは家族の応援、社員が成功した喜び、お客さんの喜ぶお言葉ですね。1年で10キロ痩せて体脂肪も10パーセント落ちるくらい毎日ジョギングと筋トレをやっていて、それが精神的にも原動力になっています。

岩隈久志:僕らのパワーの源となる応援をしてくださるファンの皆様が1番の原動力になっています。

――目標とされている方は? その理由もお聞かせください。

櫻井翔:具合的にこの人というのはいないです。挑戦することを忘れない大人の男性にあこがれています。という意味で今日登壇された皆さんのような大人の男性になりたいです。

三谷幸喜: 目標はおこがましいのですが、オバマ大統領です。大統領とは同じ年なので、今後も手を取り合って世界を引っ張っていきたいなと思っております。お会いしたことはまだないです。

笑福亭鶴瓶:いろいろな意味で僕らの世界は歴史ある世界。噺家の中で、今までやったことないことやっていきたいです。

原田泳幸:経営というのは世の中を変えてやるぞという常に改革が必要でして、自ら否定しながら変えていくというくらいチャレンジが必要だと思っています。そういう意味でこの人という特定の人はいないのですが、坂本竜馬のような気持ちでやらなければいけないと思っております。

岩隈久志:向上心を持って常に上を目指してやっていける強い精神力を持った男性で、そしてここにいる方々のように輝いていられるような男性になれればと思っております。

――皆さんの共通点は海外でもご活躍されているところかと思いますが、海外での活躍を通じて得たものは?

櫻井翔:嵐で2006年、2008年とアジアツアー、「ヤッターマン」はニューヨークで上映しました。国境というかボーダーがどんどん無くなっていて、海外で何ができるかというより、日本から何を発信できるのか、日本にいて何を伝えることができる自覚のようなものを発見できました。アジアツアーでは、お客さんはみんな日本語で歌を歌ってくれるんですよ。歌の持つパワーを届けていきたいです。

三谷幸喜:海外でこういうスピーチをやる機会もあるのですが、日本人が英語でスピーチをして笑わせるとビックリされる。日本人もユーモアのセンスがあったんですねと言われるのですが、そのくらい日本人は笑いとかユーモアには無関心だと思われているのを感じる。今後も海外に自分の笑いを持っていって、日本人でも笑わせることが出来るということを世界に伝えていきたいと思っています。

笑福亭鶴瓶:モントリオール映画祭のときの通訳さんが自分が言ったことを何でも訳すんですね。これはおもしろいと思って、舞台挨拶のときに「映画は見ていただければ分かるので、この通訳さん、すごく通訳うまいです」と言ったら、そのまま通訳し、これが会場でどっとうけたんですよ。日本のユーモアがどれだけ通じるか試したらすごくうけましたね。

原田泳幸:よく社員にも言うのですが、日本人で世界で活躍されている人を見ますと、芸能・文化・スポーツなど、岩隈さんもその1人だと思いますが、ビジネスの世界だと、まだ課題があるなと。スポーツ・芸能・文化の世界は1つのルールで戦っているけど、ビジネスの世界ではいろいろなルールが国によって文化によって違う。日本という国においても会社というレベルでも、人材というレベルでも世界のビジネスのルールで戦えるチャレンジが必要だと思います。

岩隈久志:WBCに初参加し、始めてアメリカに行きました。アメリカは広くスケールも大きく、日本では野球といいますが、アメリカはベースボール、野球の違いを感じました。ただ野球として、日本の野球は、ナンバー1だと感じました。

――今後実現したい夢についてお聞かせ下さい。

櫻井翔:2009年は、たくさんの夢が形になっていった年。同時に今年まいた種も沢山あると思います。嵐は11年目に入るので、そのまいた種が花を咲かせられるよう、またたくさんの方々に嵐を知っていただけるように活動していきたいです。

三谷幸喜:海外で人を笑わせるのはすごく難しいのですが、本当に面白いものは伝わる。本当に面白いものをきちんと伝えれば、どの国でもどの言語の人々にも笑ってもらえると確信したので、より今後は世界に向けて発信していきたいなと思っております。

笑福亭鶴瓶:ニューヨークでテレビをやった時は、日本人ばかりだったのですが、今回映画で行くとほとんどが現地の方ばかりだったんですよ。その現地の方の前できちんと通訳されて古典落語をするというのが夢です。日本の生活がきちんと通訳されて字幕が出て、どこまで対応できるかというのを本当にやりたいなと思ってます。

原田泳幸:業績の向上もさることながら、1つの夢としては、優秀な人材を輩出するエクセレントカンパニーを目指していきたいです。

岩隈久志: 今年は日本シリーズにいけなかったので、上を目指していけるよう考えていきたいです。自分を磨いていつか世界でも通用するピッチャーになれればという夢を描いています。

■関連リンク
GQ JAPAN