ズッファ首脳の評価も上々の水垣偉弥。スタンドでもアグレッシブなスコット・ヨルゲンセンは、前戦のジェフ・カーランよりもリスキーではあるが、組みしやすい相手かもしれない

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WEC45『CERRONE vs RATCLIFF』。19日(土・現地時間)にラスベガスのザ・パールで行なわれる同大会には、日本から水垣偉弥が今年3度目の参戦。スコット・ヨルゲンセンと対戦する。

4月9日にシカゴで、前王者ミゲール・トーレスとの世界戦でWECデビューを果たした水垣。判定で敗れたものの、アグレッシブな打撃戦が評価され、敗れて得るものが多い初戦となった。8月には2-1という際どい判定勝ちながらジェフ・カーランを破り、WEC初勝利を挙げている。

そして迎えた、今回のヨルゲンセン戦。常時WECに出場している日本人ファイターだが、3試合連続VERSUS TVのライブカード出場となるのは、彼が初めて。ボクシングに転向した三浦広光、日本に戻ってきた前田吉朗、世界に挑戦した試合でベストバウトという評価を受けた両者ですら、次の試合ではプレリミナリーファイトに回されたことを考えれば、いかにズッファ首脳の水垣評が高いものか理解してもらえるだろう。

だからといって、マッチメイカーのショーン・シェルビーは、水垣に甘い顔を見せない。対戦相手のヨルゲンセンはWEC戦績こそ3勝2敗だが、7月のアントニオ・バヌエロス戦でも、1-2のスプリットデシジョンという非常に微妙なスコアリングだった実力者だ。

過去の話とはいえ、修斗時代に水垣を破っている大沢ケンジが苦杯を喫した相手でもあり、油断できない嫌なファイターだ。打撃&極めにおいて、一発で試合を終わらせるパワーを持っていて、なお3Rをハイスピード&爆発力を維持したまま戦えるダイナモを持つヨルゲンセン。もちろん、勝利が最優先される水垣のWEC三戦目だが、同じメインカードに並んだバンタム級ジョセフ・ベナビデス×ハニ・ヤヒーラ戦には試合内容でも負けられない。

ユライア・フェイバーの愛弟子ベナビデスは、水垣と同様にカーランを破っているが、8月にはドミニク・クルスの変幻自在のスイッチ戦法に惑わされ、判定負けを喫している。復活勝利が絶対に必要な試合の対戦相手が、ヤヒーラというのも厳しいマッチメイクだが、世界王者挑戦経験のあるヤヒーラに勝てば――、再びタイトル戦線浮上が望める。

一方のヤヒーラは、プレリミナリーという陽の当らない場所で3試合連続1R一本勝ち、そして3試合連続サブミッション・オブ・ザ・ナイトを獲得するなど、好調をキープしている。9月のADCCサブミッションレスリング世界選手権では、準決勝でフーベン・シャーレス・コブリーニャにアームロックを極められ、3位決定戦をキャンセルしている。

その後、回復具合が気になるところだが、テイクダウンを切って、動き続けるベナビデスを前にスタミナを切らすことがなければ、十分に極めることができる試合だ。

3月6日に行なわれるWEC47で、既にクルスが王者ブライアン・ボーウェルズに挑むことが決定しており、同大会には前世界王者トーレスも出場する。水垣×ヨルゲンセン、ベナビデス×ヤヒーラのバンタム級マッチは、このトーレス復帰戦の対戦相手探しの意味合いが含まれているかもしれない。

いずれにしても、再び世界戦を実現するために。水垣はヨルゲンセンは当然として、ベナビデス×ヤヒーラ戦にも勝たなければならない。

■WEC45『CERRONE vs RATCLIFF』全対戦カードは下記の通り

<ライト級/5分3R>
ドナルド・セラーニ(米国)
エド・ラトクリフ(米国)

<ライト級/5分3R>
アンソニー・ジョクアーニ(米国)
クリス・ホロデッキー(カナダ)

<バンタム級/5分3R>
ジョセフ・ベナビデス(米国)
ハニ・ヤヒーラ(ブラジル)

<バンタム級/5分3R>
水垣偉弥(日本)
スコット・ヨルゲンセン(米国)

<ライト級/5分3R>
バート・パラジェンスキー(米国)
アンソニー・ペティス(米国)

<ライト級/5分3R>
ムシン・コーベリー(米国)
ザック・ミッケルライト(米国)

<バンタム級/5分3R>
ジョン・ホスマン(米国)
チャド・ジョージ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ブランドン・ヴィッシャー(米国)
コートニー・バック(米国)

<バンタム級/5分3R>
ブラッド・ピケット(英国)
カイル・ディーツ(米国)

<フェザー級/5分3R>
ジャミール・マスー(米国)
エリック・コッホ(米国)