2009年12月15日、アメリカ財務省によると、10月末時点の中国が所有する米国債は7989億ドル(約71兆1021億円)で、9月保有高と同水準。前月比水準の維持は今年初となる。なお、中国は現在世界最大の米国債保有国。
10月の米国債保有高が9月水準を維持した背景には、アメリカ経済回復の不安定性による買い控えがあると見られる。
金融危機以来、アメリカの債務と財政赤字は持続的に増加を続けており、今後経済回復が順調に進まない場合、米国債の格付けが引き下げ可能性も懸念されている。
銀河証券チーフエコノミストの左暁蕾氏は「もし米国債の格付けが引き下げられた場合、中国が大量に保有する米国債の価値が大幅に低下する。さらに問題が悪化すれば、外貨準備を含めたその他ドル資産の価値も大きく低下する。」と説明している。
(China Press 2009:IT)