15日に行われたクラブワールドカップ準決勝で、南米王者エストゥディアンテスに1−2と敗れた韓国の浦項スティーラーズ。アジア王者を率いるファリアス監督は、浦項の3選手を退場処分としたイタリア人のロベルト・ロゼッティ主審を激しく批判している。

「彼にはエストゥディアンテスを決勝へ連れていくという、かなり正確なプランがあったんだ。彼は2つの判定基準を用いた。私の選手たちには最初のファウルで警告を出し、相手の同じようなタックルは見過ごしたんだ。我々は、FIFAが大会の信用性を保証してくれると確信してここに来ている。退場者がいなかったら、おそらくは我々の試合になっていただろうと思うと、非常に悔しいよ」

だが、この試合のもっとも明白なミスは、オフサイドの疑いがある浦項のゴールで、むしろエストゥディアンテスの損害となるものだった。一方、退場者を3人出したことについては、最後の退場者となったGKへのレッドカードについて、やや行き過ぎだったと評価できる。イエローカードでも十分だっただろう。

しかし、2枚の警告で退場となった残りの2選手については、イエローカードというものの解釈を間違ったことによる妥当な結果だ。つまり、イエローカードの意味は「もうこれ以上はダメ」という意味だが、浦項にとっては「ここからは手を出して良いよ」という意味だったのだ。カードが多ければ多いほど、浦項は主審がそれ以上のカードを出さないと考えて相手を叩き、ロゼッティ主審はよりカードを出すことになった。

ルールが主審に求めているのはまさしくこれであり、それを考えれば、この見解は(ロゼッティ主審がイタリア人だからという)身びいきではないだろう。