口だけのリーダーが多く、綺麗事は言うものの、「私はやらないけどね」と聞いて、「がくっ」となる機会が多いこの頃ですが、今回は「経費削減のためにはなんでもやる」という塗装機器大手アネストのサプライズな取組みを紹介します。

塗装機器大手アネストは、「経費削減のためにはなんでもやる」という事で、交際費や人件費の見直しにとどまらず、外注だったトイレ掃除も社員の当番制に変更しました。

森本潔会長、壷田貴弘社長も参加するとの事です。(出所:日本経済新聞 2009年11月12日 15面)

トイレ掃除を自社で行う事が正しい選択か否かは、他の業務との兼ね合いや、その狙いによりますので、コメントを差し控えますが、会社としてやると決めた事に対して、会長、社長が率先して範を示す当社の姿勢は、すべての会社で見習うべきものです。

経費は日常の企業活動の積み重ねであり、経費削減には全経営陣、社員の参加が不可欠です。

しかし、このような改善案が出された時に「会長、社長にはトイレ掃除よりも大切な事がある」と、意思決定の立場にある者が、自分達の立場だけは守ろうとするケースが散見されます。

他にも出張旅費規程の見直しで、社員の列車でのグリーン車や飛行機のビジネスクラスの利用を禁じるも、部長や役員以上の待遇はそのままという事がよくあります。

上のものが「私には、経費削減よりも大切な事がある」と言い出せば、「私だって他に大切な事がある」と誰もが言い出し、結局、誰もその改善案を実施せず、何も変わらなくなってしまいます。

経費削減活動を会社全体に広げるにあたっては、今回のケースのようなサプライズが有効です。会長、社長が真っ先にモップを取ってトイレ掃除を始めれば、「え、会長、社長がトイレ掃除!?」と誰もが経費削減を意識せざるを得ません。


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