■第9試合 ウェルター級/5分3R
ジョン・フィッチ(米国)
Def.3R終了/判定
マイク・ピアース(米国)

いきなり蹴りを見せたフィッチは、すぐにピアースの蹴り足を掴んで、バックに回ると後方に倒れ込み両足をフック。立ち上がろうとするピアースに対し、ハーフネルソンの態勢からパンチを打ち込む。徐々に背中が伸びそうになるピアースは、脇の下から伸びてくるアッパーとチョークの連係に反撃の糸口が掴めない。

フックを解いたフィッチに、向き合ったピアースがシングルレッグからリフト、テイクダウンを奪う。シッティングガードから立ち上がったフィッチは、左ワキを差されケージに押し込まれるなど、珍しく劣勢に。ブレイクが命じられ、試合がオクタゴン中央に戻るとフィッチはローから左ストレートを放つも、右フックからローを見せたピアースがフィッチのテイクダウン狙いを切ったところで1Rが終わった。

2R、フィッチのローに右を被せるピアース。組みついて、フィッチをケージに押し込んでいく。離れてオクタゴン中央に戻った両者、フィッチが首相撲からヒザを突き上げる。ピアースはアッパーを返すが、パンチを打ち込んだところでフィッチがテイクダウンを奪うことに成功する。

尻を突き出して、バックを許さずサイドへ移動するピアースは、フィッチのヒザを受けそうになりながら、正面を向き距離を取る。左から右をヒットさせたピアース。決定機は作れないが、ほぼ互角にフィッチとやりあう。パンチではやや打ち負けるフィッチが、再びテイクダウンを狙うと、立ち上がってバックを許すが、すぐに向かい合ったピアース。ラスト10秒にラッシュを掛けるフィッチの攻撃をいなして最終ラウンドへ。

フィッチはサークリングを使い攻撃の機会を伺っているうちに、ピアースに組みつかれケージに押し込まれてしまう。首相撲からヒザで攻撃をするフィッチだが、威圧感は感じられない。再びケージにフィッチを押しこんだピアースは、執拗にテイクダウンを狙いフィッチの右足、左足、胴回りに組みついていく。

距離をとり、中央に戻ったフィッチは右ハイを見せる。残り試合タイムは90秒、フィッチは遠い間合いからアッパー、そして組みついてピアースに尻持ちをつかせる。カカトをコントロールし、ピアースを立たせないようにするが、それほど固執することなく立ち上がれると、自ら離れて距離を取る。

残り20秒の打ち合いでは、やや打ち負けた感のあったフィッチだが、ジャッジ3者とも29-28というスコアでフィッチを支持。ピアースの頑張りがそうさせたのかもしれないが、危なげない勝利のなかでも、怖さが感じられなかったフィッチ。完敗のGSP戦を経て、穴のない完成度の高いファイターを目指す道程にある迫力不足と捉えたい。