9日のチャンピオンズリーグ(CL)・グループリーグ最終節のルビン・カザン戦で、1ゴール1アシストの活躍を披露したインテルFWマリオ・バロテッリについて、クラブのマッシモ・モラッティ会長は「イタリア代表への招集も考慮すべきだ」と話している。

だが12日、ナポリの病院のクリスマスパーティに参加したイタリア代表のマルチェッロ・リッピ監督は、バロテッリを代表へ招集するかどうかを記者に尋ねられると、「適切なタイミングで私が話す。そしてそれは今ではない」と答えた。また、サンプドリアFWアントニオ・カッサーノの招集についても、リッピ監督は「君らメディアが好きなことを言うのは構わないが、私が望むことについては、私が適切なタイミングで話す」とコメントしている。

一方で、古巣ユヴェントスが苦しい状況にあることについて、リッピ監督はこのように述べた。

「クラブにも、テクニカルスタッフにも、多くの選手たちにも、ユーヴェは歩みを取り戻すだけのすべてを備えている。今夜のバーリ戦がどうなるかを見てみよう(結果は1−3の敗北)。もちろん、素晴らしい時期ではないが、チーロ・フェッラーラはアドバイスなど必要としてないよ」

また、元ローマのルチアーノ・スパレッティ監督がイタリアサッカーに別れを告げ、ロシアのゼニト・サンクトペテルブルクの指揮官に就任したことについて、リッピ監督は「グローバリゼーション」だと話している。

「優秀なイタリア人指揮官たちが外へ出て行くということは、より優秀に、より完全になって戻ってくるということだ。我々はグローバリゼーションの時代に生きている。イングランドのサッカーを例に取ってみよう。クラブのオーナーはロシア人やアラブ人、アメリカ人だ。指揮官にはスペイン人やイタリア人、ポルトガル人がいる。プレミアリーグでは全世界の選手たちがプレーしているね」

「イタリア人指揮官はとても経験があるし、何よりもこれ以上ないというほどに、あらゆる類のプレッシャーに慣れている。イタリアに来る選手たちや、イタリアから国外へ出て行く選手たちのように、こういう傾向にあるんだ。経験と文化の融合だよ」

さらに、リッピ監督はグループリーグを終えたCLについても統括しており、このように話している。

「新しいことは何もない。ただ、同じ国のチームであっても、複数のやり方を組み合わせるなど、より組織的になる力が増したことに気がついた。これは、前述の“融合”ということだ。ただ、代表チームではそれぞれの属性という哲学を維持しようとしているがね」