結果的に勝負を決めたBJの右ハイキック。インパクト後すぐディエゴの額からは血が流れ落ちた

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12月12日(土・現地時間)、米国テネシー州メンフィスのフェデックス・フォーラムでは、UFC107「PENN vs SANCHEAZ」が開催された。

2009年のUFC最終イベントとなった今大会では、UFC世界ライト級選手権試合、BJ・ペン×ディエゴ・サンチェスの一戦を筆頭に、勝機とみれば一気に畳み掛けるケニー・フロリアンと、3度のファイト・オブ・ナイトに輝いたクレイ・グイダによる名勝負必至の極上ライト級戦。さらには、TUFシーズン10フィナーレが終わり、来年からロイ・ネルソンらヘビー級ファイターが本格参戦を果たしてくるであろう同級から、フランク・ミアー×チーク・カンゴ、ポール・ブエンテーロ×ステファン・シュトゥルーフの見逃せない一番が行われた。

メインイベントでは、1RからBJの右ストレートがディエゴの顔面に炸裂、ダウンを喫したディエゴにBJのパウンドが襲い掛かった。あわや秒殺かと思われたが、絶体絶命のピンチを、必至にガードをとって立ち上がり、何とか凌いだディエゴ。だが、その後、全てのラウンドに渡って狙い続けたテイクダウン・アテンプトも、BJは一度たりとも背中をマットにつけることなく鉄壁のディフェンスを披露。5Rには右ハイキックで、ディエゴの額を叩き割ると、この一撃でディエゴは流血。すると、傷を見た瞬間にドクターが試合続行不可能を告げ、BJが3度目の防衛に成功した。

また、セミファイナルで行われたミアー×カンゴの一戦は、序盤からミアーの左ストレートでカンゴがダウン。苦し紛れに組み付いてきたカンゴをギロチンで捕獲したミアーが一本勝ち。注目のライト級戦=ケン・フロ×グイダは、2R、グイダの飛びこみ際、左ストレートから右フックを顔面に打ち込み、パウンドからバックを奪ったフロリアンが、リアネイキドチョークで難敵グイダに快勝した。その他、全試合結果は下記の通りとなる。

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UFC107 PENN vs SANCHEAZ 全試合結果>

第11試合 UFC世界ライト級選手権試合/5分5R
[王者]
○BJ・ペン
(米国)
5R2分37秒
TKO
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[挑戦者]
ディエゴ・サンチェス×
(米国)
第10試合 ヘビー級/5分3R
○フランク・ミアー
(米国)
1R1分12秒
TKO
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チーク・カンゴ×
(フランス)
第9試合 ウェルター級/5分3R
○ジョン・フィッチ
(米国)
3R終了
判定
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マイク・ピアース×
(米国)
第8試合 ライト級/5分3R
○ケニー・フロリアン
(米国)
2R2分19秒
リアネイキドチョーク
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クレイ・グイダ×
(米国)
第7試合 ヘビー級/5分3R
○ステファン・シュトゥルーフ
(オランダ)
3R終了
判定
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ポール・ブエンテーロ×
(米国)
第6試合 195ポンド・キャッチウェイト戦/5分3R
×ウィルソン・ゴヘイア
(ブラジル)
1R3分2秒
TKO
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アラン・ベルチャー○
(米国)
第5試合 ライト級/5分3R
×シェーン・ネルソン
(米国)
3R終了
判定
マット・ワイマン○
(米国)
第4試合 ウェルター級/5分3R
○ジョニー・ヘンドリックス
(米国)
3R終了
判定
ヒカルド・ファンク×
(ブラジル)
第3試合 ミドル級/5分3R
○ホウジマール・トキーニョ
(ブラジル)
2R3分21秒
ヒールホールド
ルーチョ・リンハレス×
(ブラジル)
第2試合 ウェルター級/5分3R
○ダマルケス・ジョンソン
(米国)
1R4分7秒
三角絞め
エドガー・ガルシア×
(米国)
第1試合 ウェルター級/5分3R
×ケビン・バーンズ
(カナダ)
1R4分57秒
TKO
TJ・グラント○
(カナダ)