カターニアは7日深夜、ジャンルカ・アッツォーリ監督を解任し、後任にシニシャ・ミハイロビッチ監督を招へいしたことを発表した。ミハイロビッチ新監督は2011年までカターニアを率いることになる。残留を争うリヴォルノとの直接対決に向け、適切な冷静さと気迫を取り戻すべく、ミハイロビッチ監督の“ミッション・インポッシブル”は8日からスタートする。

ミハイロビッチ監督とピエトロ・ロ・モナコ代表取締役は7日、一日かけて話し合いを行った。朝からローマのホテルで会談し、電話で交渉を続け、深夜に合意に至っている。こうして、セリエA最年少指揮官で、14試合で1勝6分7敗という成績だったアッツォーリ監督は去ることになった。

サンプドリア戦やミラン戦のように、ロスタイムで敗北を喫した試合や、終盤の反撃でドローに終わったローマ戦のことを思えば、アッツォーリ監督はあまりにアンラッキーだった。ミハイロビッチ監督は昨季、ボローニャを率いたが、シーズンを最後まで戦うことはなかった。ボローニャをセリエA残留に導いたのは、解任された同監督の後を継いだジュゼッペ・パパドプロ監督だった。

ミハイロビッチ監督は8日にローマのホテルで就任会見に臨む。カターニアは土曜までローマでキャンプを続け、その後ホームでのリヴォルノ戦に備えることとなる。ミハイロビッチ監督は7日、一部の友人と話をしており、ロベルト・マンチーニ前インテル監督がカターニア就任を受け入れるように励ましている。また、ワルテル・ゼンガ元カターニア監督も同様だ。ミハイロビッチ監督は友人たちに対し、「この冒険には刺激を感じている。カターニアは素晴らしいファンがいるし、有効な選手たちがいる」と話している。