「あの1億円の行方は?」亀田興毅タイトル奪取の裏で復権目指す父・史郎の動き

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 内藤大助との因縁の対決を制してWBC世界フライ級の新王者となった亀田興毅。その視聴率は脅威の平均43.1%(関東地区・ビデオリサーチ調べ)を記録。興毅本人は試合後に、内藤へ感謝の言葉を述べるなど、これまでにない振る舞いをして好感度もアップした。だが、これまでリングの内外で様々なトラブルを引き起こしてきた亀田陣営の"暴走"が、これですべて止まるとも思えない。特に無期限停止中のセコンドライセンスの復活を申請している父親・史郎氏の動きは不気味で、興毅勝利の直後からボクシング界では、「これで亀田流がすべて肯定されてしまったら大変なことになる」(中堅ジム会長)と、今後を憂慮する声が上がっている。

 興毅が勝利を収めた直後、有力ジムの会長が次のようにつぶやいて苦笑いした。

「あの試合の興毅は、とてもうまく闘って勝ち、素直によかったと評価すべきだ。ただ、ボクシング界は、ある意味、『勝てば官軍』というところがある。史郎氏の問題と子どもたちの話は別々に扱われるべきだけど、それがもし、なし崩しにでもされたりしたら......。本当に先が思いやられる」

 今回、興毅本人の好感度は上がったものの、この先の次男・大毅の世界戦などを見据えた上で、試合会場への入場時に、兄弟3人と父親が隊列を組んで入場する「亀田トレインを復活させたい」などとも語っており、真の目標が一家の復権であるのは間違いない。

 だが、今でも実質的に一家を仕切っている父親の史郎氏について言えば、今年、税務署から約1億円もの使途不明金を指摘され、修正申告するという不祥事を起こしている。

「一体、1億円で何をしたのか? 彼らはこの件について、世間に何の説明もしていない。そんな社会人としても非常識な状態のままで、ボクシング界が父親の復権など認めるわけにはいかないだろう」(前出の中堅ジム会長)

 一方、業界関係者が憂慮するのは、興毅が勝ったからだけではない。

 亀田陣営は大毅の次戦に関して、古巣の協栄ジムと綱引きをした際に、不可解な政治力を発揮して、年明け以降にデンカオセーンとのダイレクトリマッチを実現しつつある。

 そのデンカオセーンは、大毅も含めた日本人との防衛戦などですでに十分な大金を手に入れており、最近はまったく練習もせず、戦うモチベーションが極端に落ちているという。タイのボクシング関係者によれば、本人が「もう苦しいことも痛いこともしたくない。ベルトは返上するから、誰かに買ってもらうわけにはいかないのか」などと話しているとまでいうのだ。

 つまり、前回も辛勝した大毅とのリマッチが実現したら、大毅が王者となる可能性が高そうなのだ。

「もし興毅、大毅の兄弟が揃って王者になったら、亀田の発言力はさらに強くなるだろう。さらに三男の和毅が活躍でもしようものなら、亀田の天下が当面続きかねない......」

 と、別の中堅ジム会長が眉をひそめた。

 実際、すでに亀田陣営のわがままは復活しつつある。今回の勝者は本来、次はWBCが指名した暫定王者のポンサクレックと戦うことになり、興毅も試合当日の夜には、ポンサクレック相手でも「自信あるよ」などと語っていた。ところが、勝利から一夜明けた興毅は、次戦についてWBOのライトフライ級元王者の「エドガー・ソーサとやってみたい」と言い出したのだ。今回の内藤戦こそ、実力者と拳を交えた興毅だが、一体この先はどのような防衛戦を行うのか。ある業界関係者は、「結局、金があれば指名試合も回避できるんですかねぇ」とこぼしているのだが.......。

 良くも悪くも世間の注目を集める亀田一家。まさか暴走トレインの完全復活はしないだろうが、この先も様々な話題を振り撒いてくれそうだ。
(文=原田翔)


※画像は亀田史郎ブログより



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