山本耕史、桜庭ななみ役所広司、佐藤浩市
 「忠臣蔵」として世に知られる、「元禄赤穂事件」、「吉良邸討ち入り」後に生き残った赤穂浪士2名を描いた映画「最後の忠臣蔵」の撮影が、四国・香川の重要文化財“金丸座”にて行われ、主演の役所広司、佐藤浩市がコメントを寄せた。

 本作は“討ち入りを後に世に伝えるため逃がされた男”寺坂吉衛門と“討ち入り前日に逃亡した男”瀬尾孫左衛門が16年の時を経て巡り会う歴史大作。忠臣蔵のその後を描いた池宮彰一郎の小説「最後の忠臣蔵」をドラマ「北の国から」など情感あふれる作品に定評の杉田成道が監督。主人公・瀬尾孫左衛門に役所広司、共演に佐藤浩市、桜庭ななみのほか、安田成美、笈田ヨシ、山本耕史、伊武雅刀など豪華キャストの共演も話題を呼んでいる。

 四国・香川の金刀比羅宮の門前町にある日本最古の芝居小屋「金丸座」での撮影は、香川県地元のエキストラ200人の協力もあり無事終了。杉田監督は「人間の慈しみ、人と人が関わり合うことの滲み出る情感を描こうと思います。古い建物の中に流れている普遍的なものを感じます。それがこの映画で描きたい普遍性と同じなのです」と感想を述べた。

 また、役所は「“忠臣蔵”のその後を描いているので、見たことのない新鮮な作品になるのではないかと思います」、佐藤も「死に損ない、と同時に生き損ないの男たちの話で、そこから何か見えてくるものがあるのではないかと思います」とそれぞれコメントを寄せており、2011年の公開が今から待ち望まれる。

最後の忠臣蔵

忠臣蔵として世に知られる、元禄赤穂事件(元禄15年12月14日)、吉良邸討ち入り。その後、討ち入りに参加した赤穂浪士は幕命により切腹した。しかし、2人の男が生き残っていた…。

寺坂吉衛門―討ち入りを後に世に伝えるため逃がされた男
瀬尾孫左衛門―討ち入り前日に逃亡した男

明暗別れた運命を背負う2人が、16年の時を経て巡り会う。なぜ瀬尾孫左衛門は討ち入り前日に逃亡したのか?吉衛門は元同士・孫左衛門の抱えてきた秘密を知る。そこには武士の忠誠心と少女の淡い想いが織りなされていた…。

役所広司 | 桜庭ななみ - タレント情報