今シーズンをもって現役を退いた広島東洋カープのリードオフマン=緒方孝市。カープひと筋23年の功労者が、本日30日発売の人気男性誌『週刊プレイボーイ』(12.14/No.50)に、その胸のうちを語った。

元巨人軍で現在は野球解説者として活躍する橋本清氏が聞き手となって行われた緒方へのインタビュー。23年間の現役生活を終え、「まだ山崎武(楽天)とか同じ学年でバリバリやってるのが何人かいるんで寂しさもあるけど。素直に満足してます」と話す緒方は、2年前にも一度は引退を決意、球団に慰留された過去を振り返って、「力が落ちてるのも感じたし。ただ、優勝するためにまだまだ必要だと強く言われて」と明かした。

また、厳しいことでも知られるカープの練習については、「最初ついていけないし、すぐクビになるだろうと。でもそれ以上にやってるヤツもいたし。野村さん然り、江藤、前田智然り。当たり前だったの。できないヤツはそれ以上やらなきゃ」とキッパリ。橋本氏が当時のカープを称し、「今はなきサムライというか野武士的」といえば、緒方は「23年間、いろんな選手を見て、それで言うと自分の中でナンバー1は前田智。それこそ武士みたいな表現をよくされるけど、まさにそのとおり。独特の世界を持ってるし、あれは何か命かけた真剣勝負してますよ。野球じゃない何かに自分の命かけてる感じ」と答えた。

その他にも、緒方自身が考える、前田智、金本(現阪神)、野村ら名プレーヤーとの差や、理想とした選手など、同誌の取材に思いの丈を語り尽くした緒方。来期からは、カープのコーチに就任することになったが、インタビューの最後には、「優勝しなきゃダメでしょう。(中略)野村監督になって昔のカープ野球も復活するし」と意気込みを述べた。

■週刊プレイボーイ(12.14/No.50)
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