ユヴェントスに所属するイタリア代表DFファビオ・カンナヴァーロは先月、ドーピング検査で陽性反応が出たため、大きな騒動になっていた。しかし結局は、ハチに刺された際に抗アレルギー剤を投与したことを報告する書類に不備があっただけとして、それ以上の問題には発展しなかった。

それでも、今回のトラブルを引き起こしたユヴェントスのメディカルスタッフには厳しい処分が下る。イタリア・オリンピック委員会(CONI)は26日、バルトロメオ・ゴイトレ、ルカ・ステファニーニの両メディカルスタッフに3カ月の職務停止を科すことにしたようだ。

この事件は、8月30日に行われたローマ戦のあとにドーピング検査を受けたカンナヴァーロから薬物の陽性反応が出たことが発端だ。ハチに刺されていたカンナヴァーロは処置のために抗アレルギー剤を投与しており、その旨はCONIにも報告されていた。しかし、必要な書類をすべて提出することをユヴェントス側が怠ったため、検査が通常どおりに行われ、大きな騒動に発展。カンナヴァーロへの処分はなく、クラブの手続きのトラブルということで事態は沈静化していた。