24日のチャンピオンズリーグ・グループリーグ第5節で、インテルにホームで2−0と勝利したバルセロナ。スペインのメディアは試合から一夜明け、喜びに沸いている。

『エル・ムンド・デポルティーボ』では、先制点を挙げたDFジェラール・ピケの写真を掲載して称賛。『スポルト』は、「メッシもイブラヒモビッチもいなかったが、スペクタクルな勝利。モウリーニョ監督ですら、バルサが上回っていたことに屈した」と報じた。『ムンド・デポルティーボ』も、「イブラとメッシ抜きで、バルサは素晴らしい前半にインテルを下した。グアルディオラ監督はモウリーニョ監督との戦術勝負に勝ち、ピケとペドロのゴールでバルサは実質的に決勝トーナメント進出を果たした。プレー内容も(レアル・)マドリー戦に向けてバルサをさらに強くしてくれる」と伝えている。さらに、ヨハン・クライフ氏は『ペリオディコ』のコラムで、「バルサにいることを誇りに思う」とのタイトルで賛辞を送った。

また、『バングアルディア』は「グアルディオラがモウリーニョを壊滅させる」、『ペリオディコ』が「グアルディオラがモウリーニョの伝説に終止符」と、バルセロナの指揮官がインテルの同僚を倒したと報道。モウリーニョ監督が記者会見でバルサが上回っていたと認めたことも加え、『ムンド・デポルティーボ』は「スペクタクルなバルサの議論の余地のない勝利」と強調している。

一方、バルセロナに戻ってきたインテルFWサミュエル・エトーについても触れられており、『ムンド・デポルティーボ』は「ファウル一つなしに“ライオン”を調教」、『スポルト』は「エトーが主役だったのは試合前後だけ」、『エル・パイース』は「エトーはピッチではなく、スタンドにいた」と報じた。『バングアルディア』はエトーを「親愛なる敵」と称している。なお、元バルサでインテルの大使を務めるルイス・フィーゴ氏に対する、マドリーへ移籍したことを決して許さないカンプ・ノウの“敵意”も伝えられた。

マドリッドのメディアは何もなかったかのように振る舞っている。『マルカ』、『アス』両紙の一面は、25日のチューリヒ戦で復帰が見込まれたマドリーMFクリスティアーノ・ロナウド。チューリヒ戦に関する記事が12ページ分だったのに対し、バルセロナ対インテルの記事が5ページだった『マルカ』は、「これだけ不十分なインテルには、イブラもメッシも必要なかった」と報じ、『アス』は「王者の返答」とバルセロナの価値を称えた。