台中市にある刑務所で15日夜、受刑者が酔っぱらって騒ぐという騒動が起きた。刑務所になぜ酒があるのか。監察官が持ち込んだのではないかという疑いも出たが、真実は思わぬところにあった。

刑務所側の話によれば、飲酒が認められたのは受刑者3名。 酔っぱらって、ドアの観察窓を叩くなどして騒ぎ立て、手を負傷したという。3人は監察官になだめられるとすぐに落ち着き、現在は飲酒違反で隔離されている。

さて、問題はどこから酒を手にいれたかだが、なんとこの受刑者たちが自分で作ったのだという。

米や麦、ぶどうなどの原料を発酵してつくる醸造酒。彼らはそれをオレンジと饅頭とお湯で作り出したのだ。食後に出される果物と毎朝の朝食に出される饅頭。これを合わせて熱湯を注ぎ、密封容器に詰める。これで「オレンジ酒」ができてしまうそうだ。

専門家の分析によれば、果物の表皮には酵母菌が存在し、空気中にも野生の酵母菌が存在する。また、饅頭は酵母菌のえさとなる糖分として利用でき、更に熱湯に浸すことで饅頭が柔らかくなり糖分が出てきやすいのだという。

原料は簡単に手に入るとはいえ、まさに「三人寄れば文殊の知恵」といったところか。
(TechinsightJapan編集部 片倉愛)

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