――ジャケットを見ていると、毎回YUKAさんのビジュアルイメージが変わる印象がありますが、今回のジャケットはどの様に決めたんですか?

YUKA:あー、もう曲のイメージなので。前回7月に「On the right」というシングルを出させてもらったんですけど、確かにその時はすごくポップなデザインだったし、曲調がまずそうだったので。もしかしたら、それを知っていて今回見た人は驚く人もいると思うんですけど、曲の世界観で月の満ち欠けのように七変化するというのは自分達の形でもあるので、それは楽しんでやっていきたいなと思っています。

――では、自分の普段のファッションとはまた違う感じですか?

YUKA:今回は特にそうですね。普段の私ではあり得ないというか、これで街を歩いたらヤバイという。そうめんで出来ているんじゃないか?というような(笑)、シャラシャラする、映像にすごく映えるドレスを選んだので。


――ミュージックビデオがドラマ仕立てになっていましたが、あれはどのようなアイディアから作ったんですか?

YUKA:桜沢エリカさんにミュージックビデオの原案を考えて頂いて、桜沢さんの視点で「青い月とアンビバレンスな愛」を聴いたら、こんな恋愛で、彼女はこんなことで胸が痛くて、というのをすごく広げて頂いて、そこで出来た別の視点という映像なので。観た時はすごく「おぉっ!」と思いました(笑)。

――2曲目の「Hallelujah」は前作のシングル「On the right」に収録されていた「ハレルヤ」の英語詞バージョンですが、最初に曲が出来た段階で、日本語詞と英語詞との両方があるんですか?

:歌を作っている時、最初の歌詞を英語ではめることが結構多くて、自分達の曲は英語の方が乗りやすいというのはいつも感じるんです。この曲は割とすんなり「やろう」ってなりました。

YUKA:前回の日本語バージョンを作っている時から「これは絶対に英語バージョンを作りたいね、絶対に格好良くなると思うんだよね」「じゃあ今度やろう!」「次はハレルヤでしょ」みたいに言っていて。

:この曲は夏のイベントとかライブで結構いっぱいやってきて。サウンド的にも広がっていく感じがして、バンドでこの曲をやると自分達的にもすごく盛り上がるし。

YUKA:また一つmoumoonらしい所が出ている曲だと思っているので、こういう縦ノリというか、割とテンポが速くて広がって、かっこいい曲は増やしていきたいし、まずやりたかったんですよね。好きだから、選びました(笑)。

――今回、英語バージョンの「Hallelujah」を聴いてから、前回の日本語バージョンの「ハレルヤ」を聴いたんですけど、英語バージョンが先にあって、後で日本語の訳詞を付けたような逆の印象を受けました。洋楽を聴いた時に、歌詞の意味はよく分からないから、純粋に歌声とメロディラインとアレンジだけで「格好いいな」と判断するような感じで。

:曲の順番で聴くと、そう感じられるかもしれないですね。確かに、先に日本語をリリースしているけど、デモの段階ではよく英語が先にあったりするので。

YUKA:曲だったりメロの感じとかが洋楽テイストというか、英語のはまりの方が美しいのは分かっているので、デモとかからそうなってくるし。でも、もう完全に情景描写から始めるので、元々のカタカナの「ハレルヤ」の方は“白夜の東京”がイメージにあったので、丸々英語という訳ではなくて。両方とも世界観が出せていると思うので、「格好いいな」と思って聴いてもらえればなと。

――1年前に発売したファーストアルバム「moumoon」収録曲の「フィリア」も、前回に「Philia」として英語バージョンが収録されたので、タイトルがカタカナの曲を見ると「次に英語バージョンになるのかな?」というのが楽しみになりました。

YUKA:あぁー、じゃあ次もカタカナにしよう(笑)。