「来年以降は白紙......」格闘技K-1に消滅危機!? 戦極との合同開催の裏側

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 K-1主催のFEGが開催する大晦日の格闘技イベント「Dynamite!!」が、ライバル団体・戦極主催の「SENGOKU RAIDEN CHAMPIONSHIP」との合同開催を協議中で、数日中にも結論が出る見通しだ。

 Dynamite!!は魔裟斗の引退試合、戦極は石井慧VS吉田秀彦を目玉としているが、実際のところ興行チケットのセールスは「雲泥の差」と都内チケットショップ経営者はいう。

「好調なのはDynamite!!ですね。戦極はかなり悪いです。もっとも戦極が悪いのはいつものことで、これまでもウン万円の高額席を半額以下にしても束になって売れ残ることが珍しくなかったんですが」

 地上波放送されていない戦極は、集客の悪さもあって経営悪化は明らか。その起死回生策として獲得したのが石井慧のプロデビュー戦だったが、テレビ放映やスポンサーの目処が立たず、ついには有明コロシアムでの興行自体がキャンセルされる事態になっていた。

 そんな折に発覚したのが、戦極のスポンサーであるドン・キホーテの安田隆夫会長と、FEGの谷川貞治代表の極秘会談だ。急転直下の合体劇に格闘技関係者、ファンは色めき立ったのだが、実はFEGのイベント関係者からは「明るい話題とは言えない」という話が漏れている。

「本来、戦極の自滅は時間の問題なので、こっち(FEG)から無理に歩み寄らなくても放っておいてよかった話。合同開催となると、戦極側の条件をいろいろ考慮しなくてはならない面も出てきますから、年末には間に合わなくとも、自滅を待って石井を獲得する選択肢もあったんです。でも、肝心のFEG自身のスポンサーが撤退する可能性が出てきてしまったんです」

 つまり、ドン・キホーテとの密談は新たなスポンサー獲得のためという話だったのか。FEGはK-1、Dynamite!!のメインスポンサーとしてパチンコメーカーのフィールズに出資してもらっているが、来年契約を更改しないのではないかという話は関係者間で既にささやかれていることだ。業界の事情通が明かす。

「フィールズの会長は大の競馬ファンで知られていますが、ドバイで世界の王族を集めるイベントを開催し、そこでK-1も企画のひとつに入れようという夢があったんです。でも、世界不況によるドバイのバブル崩壊でそうした話も消えてしまい、情熱がなくなった可能性はありますね。ただ、一方のドン・キホーテの安田会長はあくまで総合格闘技の大ファンであるということで支援してきた人なので、K-1のスポンサーになるかは微妙でしょう。総合格闘技部門をスポンサーするのではなく買い取るなんて話も聞きますし」

 先のイベント関係者によると「現在、K-1は来年のスケジュールがまったく立っていない状況」だというが、確かに最近のK-1は視聴率でも伸び悩みが続いており、主軸だったヘビー級も日本人スターが不在のまま最近は見どころを失っている。このままではK-1の存続が危ない......とも読み取れる。

 戦極との共催が実はFEGのスリム化の第一歩だとすれば、大晦日の電撃合体があったからといっても、来年以降の格闘技界が明るいとは言えないようだ。
(文=小田美代)

※画像はK-1オフィシャルウェヴサイトより


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