現在据え置き機のWii、そして携帯機のニンテンドーDS共に世界シェアトップを誇る任天堂。王者の貫禄を見せるDSはともかく、Wiiについては少しその勢いに陰りが見え始めた……。

DSiLLが発売され、買い替え需要もあって絶好調に見える任天堂。しかし、社長の岩田稔氏がWiiの勢いが落ちている事を明言。実際SCEのプレイステーション3(以下PS3)が値下げして以降、国内での勢いでWiiはPS3に負け続けている。もちろん今の状態が続いたところで、PS3に追い抜かれる心配は全くないのだが、一度は王者の座をPSに奪われているだけに、任天堂としてはあまり気持ちのいいものではないだろう。

原因の一つにはWiiが普段ゲームをしない一般層に売れている点にもある。そういった層はゲームが趣味ではないわけで、基本的に何かゲームが発売されても興味は持たない。周囲が騒ぎ始めてやっと興味を持ち始める。そんな層が多いとされている点も大きいのではないだろうか。そして、サードメーカーの人気ソフトが各ハードへバラけて発売されている事も、これまでトップシェアを獲ってきたハードとは違うところ。今年8月にカプコンの『モンスターハンター3(トライ)』が発売され初回出荷本数は100万本を突破。12月にはコーエーテクモホールディングスの『戦国無双3』や、バンダイナムコゲームスの『テイルズオブグレイセス』といった人気シリーズの発売を控えている。また、任天堂からも『NEWスーパーマリオブラザーズWii』が発売といったように、ソフト面については十分供給されているように見えるのだが、一方でスクウェア・エニックスの大人気RPG『ファイナルファンタジー』最新作はPS3での発売。カプコンの人気格闘ゲーム『ストリートファイター?』もPS3・Xbox360での発売となり、『バイオハザード5』についても据え置き機ではWiiだけ発売されないといった具合に、これまでトップハードのように人気シリーズのほぼ全てが1つのハードに集まっていないのが現行機である。そのため、ユーザーも当然自分がやりたいソフトが一番多いハードへと移る事となる。Wiiが勢いに乗り切れないのはそのあたりに原因がありそうではあるが……。はたして再びビッグウェーブを起こす事はできるだろうか?
(TechinsightJapan編集部 林 裕之)

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