今日18日、アイルランド代表とワールドカップ欧州予選プレーオフ・セカンドレグを戦う、レイモン・ドメネク監督率いるフランス代表には、来夏のマーケットでセリエAに移籍する可能性のある選手が6〜7人いる。お金はかかる。一部の選手は、非常にかかる。だが、確実な投資だ。

●アルー・ディアラ
セリエAは彼を待っている。ボルドーMFは昨夏、2013年まで契約を延長したが、そこには800万ユーロ(約10億6000万円)の解除条項が含まれている。ミラントセビージャが関心を示し、インテルも彼を追っている。典型的なディフェンスラインの前のセンターハーフ。

●ピエール・アンドレ・ジニャク
トゥールーズのストライカー獲得に向けては、激しい争奪戦が始まろうとしている。24歳、186センチ、昨季24得点。カリム・ベンゼマやウェイン・ルーニーと比較できる存在だ。パワーとスピードに恵まれたセンターFWで、契約破棄量は2000万ユーロ(約26億6000万円)。リヨンやパリ・サンジェルマン、ミランを恐れさせる金額ではない。ナポリの興味も噂されるが、ジニャクはチャンピオンズリーグ出場を望んでいる。

●バカリ・サニャ
ユヴェントスは彼のようなサイドバックを探している。問題は、サニャが売りに出されていないことだ。1000万ユーロ(約13億3000万円)が必要となる。ユヴェントスとミランはレンヌのロッド・ファニのこともチェックしている。彼は700万ユーロ(約9億3000万円)だ。

●ジェレミー・トゥララン
彼とリヨンの契約は2011年6月まで。契約満了を迎えることはないだろうから、半年後にはベストのオファーを出したチームへ売りに出されるだろう。ケガで今回のプレーオフ・セカンドレグを欠場した彼だが、評価してくれる者は後を絶たない。フィオレンティーナのスポーツ・ディレクターであるパンタレオ・コルヴィーノ氏のお気に入りだが、希望年俸がヴィオラの上限を上回るようだ。アトレティコ・マドリーも非常に好んでおり、1月のマーケットで動くかもしれない。また、インテルも注目している。

●ウーゴ・ロリス
フランス代表とリヨンの正守護神であるロリスの移籍金は、1000万ユーロ(約13億3000万円)前後と見られる。ミランが打診したが、深入りすることはなかった。競争相手には事欠かない。アーセナルも気に入っており、カルロ・クディチーニの重傷を受けて、ここへきてトッテナムも第1目標としている。

●ヨアン・グルキュフ&アリ・シソコ
グルキュフはミランで保護され、だがその後に放出された。今はボルドーにおり、次のマーケットでも人気を博すことは確かだ。彼は「メッシやイブラヒモビッチと一緒にバルセロナでプレーしたい」と話している。ミランはシソコも獲得に迫っていたが、その後フィジカルの問題で断念。現在の彼は1500万ユーロ(約20億円)と言われ、ヨーロッパのビッグクラブが気に入っている。もはや電車は過ぎ去ってしまったと言えるだろう。もしかしたらユーヴェが…。