インテルに所属するカメルーン代表FWサミュエル・エトーは4年前、コートジボワールに勝ったらチームメートとスタッフに2000ドル(約17万円)をプレゼントすると約束した。試合は3−2でカメルーンの勝利。エトーは6万ドル(約530万円)を支払うことになった。

そして今月13日、エトーはフランス『テレフット』のインタビューで、また新たな約束をかわした。「この夏、オレがウサイン・ボルトにプレゼントした腕時計を覚えているかい? もしもワールドカップの予選を突破したら、チームメート全員にそれをプレゼントするよ」。カメルーンはモロッコに2−0で勝利。9ゴール目を決めたエトーは今、約束を守る準備をしている。

エトーがウサイン・ボルトにプレゼントしたのは、ゴールドとダイヤモンドでできた、市価3万3000ユーロ(約440万円)相当の高級時計だ。エトーの発案で今年3月にスタートしたコレクションの一つである。エトーは以前から時計にこだわりを持っており、13歳のときにサッカー選手として初めて受け取った給料で、最初の時計を買っている。そこから、「エトー・ワールド」というコレクションを打ち出すまでに至った。

また3年前、エトーは「フォード」とある合意をしている。ある一定のゴール数を上回ったら、それ以降の1ゴールにつき、「フォード」がカメルーンに救急車を1台送るというものだ。そして今、エトーは目標を変えた。2週間前、彼はヨーロッパで使わなくなった靴をリサイクルするという、「Shoe Aid for Africa,」というキャンペーンを打ち出している。