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若い頃に「結婚式の贈り物に"刃物"は御法度。なぜなら"縁が切れる"ということを意味するから」と聞き、以来ずっと私のなかでは「お祝い事では刃物を贈ってはいけない」とインプットされていました。

ところが先日、『サイゾーウーマン』のこの記事を読んで、カルチャーショック!

さる10月26日放送の『SMAP×SMAP』(フジテレビ系)にゲスト出演したKinKi Kidsが『ビストロ・スマップ』でオーダーしたのは「美味しい魚料理」。木村&稲垣ペアは「Kinkiにあやかりキンキの煮付け丼」で勝利をおさめ、その勝利によりKinkiからプレゼントされたのが「包丁セット」だったのです。

私、これ見た時「あー、やっぱり若い子(といってもKinkiもいいお年頃ですが、私からしてみたらずいぶんな年下)は、包丁を贈ってはいけないってこと、知らないんだな」と思ったものですが......。

実は、刃物の贈り物って縁起がいいらしいんです! ......ということをかなりのいい大人になった今知りました。
 

刃物メーカー『株式会社 利光』のサイトによると、「もともと刃物は神に奉られる神聖なものだった」とあり、

刀というものは神聖なものだから、神様に見守られて造らなくてはならない。だから、まず刀を造る前に神社を造って神をまつり、その神様の近くに作業場を建てる。そこで刀を造り上げる。刀を造る場所を神社のそばにした、というわけではなく、刀を造りたいから神社を建立し、神を奉ったのです。それほど刃物造りは神聖なものとされてきました。刃物の持つ「魔よけ」「守り刀」という性格は、このようなところからきているのだと言われています。

とのこと。

古来日本では、人生の節目を迎えるたびに、人は新しい刃物を手に入れ、門出としていたのようなのです。現在でもこの風習が残り、結婚祝い新築祝い餞別お葬式の際の知人への香典返し旧年の不運を断つおつかいものなどとして包丁を贈られることが多いのだそう。

えー、結婚のお祝いで贈ってもよかったの〜。知らなかった!(ちなみに結婚祝いとして贈る意味合いは「未来を切り開く、運を切り開く」ということだそう。ただし、贈るタイミングは結婚式前、もしくはお式後落ち着いた頃に渡すのが礼儀とのこと)。

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そしてもうひとつ、先述のスマスマエピソードの後日談でも、いまさらながらの新発見をしたのです。

刃物を贈られたキムタクは収録後、楽屋でKinkiのふたりに、5円玉をそれぞれに渡したとか。

最初意味がわからなかったKinkiのふたりは「いえ、結構です」と遠慮して断ったそうだが、キムタクの意図はこうだった。

刃物を人にプレゼントするときは相手から5円玉をもらうんです。(刃物を贈ることで)縁が切れちゃうから、縁を返してもらう。だから今回、刃物いただいたんで、オレ、5円玉出して返したんですよ。そしたら(キンキのふたりが)『いいです、いいです。プレゼントですから』って。オレが、まさか、5円玉で包丁を買ったと、一瞬思われたみたいですね。

刃物をもらったら、5円玉をお返しする......。これも知らなかった〜。古風だけど素敵な風習ではないですか! キムタクがそれをきちんとやったというところに感心(なんで上目線)。いや、彼はいかにも現代の男代表って感じのイケメンくんなのに、古風で粋計らいをするなんて、このギャップにお姉さん......やられましたよ(笑)。

刃物メーカーの通販サイトを見ると、「これからもご縁がありますようにと、5円玉を一緒に同封いたします」というお店もいくつかありました。

実はわたくし事ですが、結婚した時にある友人からすごくいい包丁をいただいたのです。が、5円玉をお返ししなかったばかりに......というよりもその風習を知らなかったばかりに、現在バツがついております。やはり風習、ゲンかつぎとはいえ、あなどれないものです。


サイゾーウーマン株式会社 利光

(福島はるみ)


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