テレビゲーム・インターネット・通信販売・自宅での食事などに関連した消費が活況を呈している。いわゆる「巣ごもり消費」である。関連した株の上昇を期待して「巣ごもり銘柄」なる言葉も誕生している。では、その市場環境の変化を商機とするにはどうすればいいのだろうか。

 「巣ごもり消費」は昨秋の米国発の世界的な経済危機以降から注目されたキーワードであるが、一方でここ20年程度をかけて緩やかに育ってきたトレンドだという説もある。(※1)バブル崩壊以降、華美な生活への反省と、「賢い消費者」であろうとする傾向が節約志向の高まりに行き着いたと考えれば確かに納得感のある話である。さらにここ10年あまりで急速に高まった環境意識と、その象徴的なキーワードである「もったいない」も堅実消費を後押しする要因になっているかもしれない。
 「巣ごもり」して「堅実消費」する姿の筆頭が「内食」であろう。スーパーでは安価な食材の「もやし」が品切れする店が続出したり、土鍋がブームになったりとその傾向が一層明確になっている。

 米国での面白い事例がある。「キャンベルスープ」の話だ。
 キャンベルスープは世界120ヶ国で販売されている米国の代表的なスープ缶である。その赤と白のパッケージはアンディー・ウォーホールの作品でも有名だ。1929年に起こった世界恐慌の当時、多くの米国人がキャンベルスープをすすって飢えをしのいだという話もある。
 その世界恐慌と今回の経済危機を重ね合わせて、一部の投資家がキャンベルスープの株を買い入れた。しかし、2009年4月時点で同社のスープの売上げは15.5%も減少したという。(※2)米国株式市場の最新情報を伝えるMarketWatchは、より安価で簡便な電子レンジ食品の存在を挙げ、「1930年代と今日では状況が異なる一つの証左である」としている。


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