タリバンに拉致されたインド人、食事にふるまった本場のカレーで解放。
2009年11月12日09時59分 / 提供:ナリナリドットコム
世界の中で最も政情不安な国のひとつでもあるアフガニスタン。2001年に米国中心の連合国軍による攻撃でタリバン政権が崩壊し、現在はハーミド・カルザイ大統領のもとで新たな国作りが行われている最中だ。しかし、安定への道は険しく、タリバンの残存兵によるテロや拉致事件のニュースが伝えられることも数多い。今年10月に自転車でアフガニスタンに入国していたあるインド人男性は、北西部の主要都市ヘラート近郊でタリバンに拉致・監禁された。言葉が通じず、暴行もされたという中、ある日男性が兵士たちにカレーをふるまうと彼らは大喜びし、これがきっかけで拉致から24日後に解放されたという。
28歳のインド人男性ソメン・デブナスさんは、5年前から「世界のエイズの状況を知りたい」(英紙デイリー・テレグラフより)と、自転車で旅を始めた。2020年までに191か国をまわりたいと望むデブナスさんは、これまですでに欧州など33か国を巡っている。そんな彼が事件に巻き込まれたのは10月のこと。今年はじめ、パキスタンからアフガニスタンに入ったデブナスさんは自転車で同国内を移動。そしてヘラートに差しかかかった先月、現地の事情を何も知らなかったデブナスさんは、タリバン兵によって拉致されてしまった。
「突然、ひげを生やしたたくましい10人の男に囲まれて質問されたようだが、言葉が分からずに答えられなかった」(デイリー・テレグラフ紙より)と、デブナスさんは拉致当時の様子を振り返る。荒涼とした場所に連れて行かれ、わずか3メートル四方の地下牢で目隠しされたまま、椅子に縛られたそうだ。食事はわずかな米と牛肉が3日に1回与えられる程度。現地のパシュトゥン語で命令されるものの、言葉の問題で従うことができず、暴行を加えられたという。
毎日死の恐怖を感じていたデブナスさんだったが、ある日一筋の光が射し込む。英語を少し理解できるタリバン兵の存在に気付き、この兵士の話から自分が置かれている状況についても知ることができた。デブナスさんは、この兵士とできるだけ話をするよう心がけ、「世界を旅行している最中で、彼らの目的を邪魔するつもりはない」(英誌ガーディアン・ウィークリーより)と、必死に説明したそうだ。
そんなある日、デブナスさんはタリバン兵から料理を作るよう頼まれる。誤解を解くチャンスだと思ったデブナスさんは、インドならではのカレーを作ることに。羊の肉を牛肉で代用した以外、普段と全く同じものに仕上げたというカレーを出すと、その味に兵士たちは大喜び。英語を話せる兵士を介して「とても幸せな気分になれた。あなたは安全な人に思える」とタリバン兵たちも心を開き、拉致から24日後にデブナスさんを解放した。
デブナスさんは受けた暴行で体中にあざが残ったが、使っていた自転車はしっかり保管され、解放後は再び世界をまわり始めている。「私の奔放な行動が、死を近づけてしまった」と、今回の経験は大きな教訓になったようだが、その後クロアチアに渡ると「インド大使館の人は、私のタリバンの話を楽しんでくれる」とも話し、しっかり旅のネタにしている様子。それでも精神的に辛かったのは確かなようで、「今はとにかく家族に会いたいかな」と、インドへの一時帰国も考えているようだ。
28歳のインド人男性ソメン・デブナスさんは、5年前から「世界のエイズの状況を知りたい」(英紙デイリー・テレグラフより)と、自転車で旅を始めた。2020年までに191か国をまわりたいと望むデブナスさんは、これまですでに欧州など33か国を巡っている。そんな彼が事件に巻き込まれたのは10月のこと。今年はじめ、パキスタンからアフガニスタンに入ったデブナスさんは自転車で同国内を移動。そしてヘラートに差しかかかった先月、現地の事情を何も知らなかったデブナスさんは、タリバン兵によって拉致されてしまった。
「突然、ひげを生やしたたくましい10人の男に囲まれて質問されたようだが、言葉が分からずに答えられなかった」(デイリー・テレグラフ紙より)と、デブナスさんは拉致当時の様子を振り返る。荒涼とした場所に連れて行かれ、わずか3メートル四方の地下牢で目隠しされたまま、椅子に縛られたそうだ。食事はわずかな米と牛肉が3日に1回与えられる程度。現地のパシュトゥン語で命令されるものの、言葉の問題で従うことができず、暴行を加えられたという。
毎日死の恐怖を感じていたデブナスさんだったが、ある日一筋の光が射し込む。英語を少し理解できるタリバン兵の存在に気付き、この兵士の話から自分が置かれている状況についても知ることができた。デブナスさんは、この兵士とできるだけ話をするよう心がけ、「世界を旅行している最中で、彼らの目的を邪魔するつもりはない」(英誌ガーディアン・ウィークリーより)と、必死に説明したそうだ。
そんなある日、デブナスさんはタリバン兵から料理を作るよう頼まれる。誤解を解くチャンスだと思ったデブナスさんは、インドならではのカレーを作ることに。羊の肉を牛肉で代用した以外、普段と全く同じものに仕上げたというカレーを出すと、その味に兵士たちは大喜び。英語を話せる兵士を介して「とても幸せな気分になれた。あなたは安全な人に思える」とタリバン兵たちも心を開き、拉致から24日後にデブナスさんを解放した。
デブナスさんは受けた暴行で体中にあざが残ったが、使っていた自転車はしっかり保管され、解放後は再び世界をまわり始めている。「私の奔放な行動が、死を近づけてしまった」と、今回の経験は大きな教訓になったようだが、その後クロアチアに渡ると「インド大使館の人は、私のタリバンの話を楽しんでくれる」とも話し、しっかり旅のネタにしている様子。それでも精神的に辛かったのは確かなようで、「今はとにかく家族に会いたいかな」と、インドへの一時帰国も考えているようだ。
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