バスケットボールのフリースローはサッカーやラグビーのペナルティキックなどと比べ決定率が高く、相対的に得点が低いためか軽視されがちですが、試合時間が残り少なくなってくれば勝敗を左右する要素ともなります。

ノースカロライナ州立大学の工学者たちがフリースローの必勝法を計算し、この方法を実践すればシャキール・オニール(フリー・スローを弱点とし、NBAレギュラーシーズンのフリースロー成功率が年間6割を超えたのは17年のキャリアで1度だけ、キャリアを通じての成功率は5割強)も6割の壁を越えることが可能だ、と豪語しています。一体どんな方法なのでしょうか?

詳細は以下から。Nothing But Net: The Physics Of Basketball Free Throws

ノースカロライナ州立大学で機械工学と航空宇宙工学を専攻するChau Tran博士とLarry Silverberg博士は「フリースローを確実に決めるには最良の条件でボールを手から放つ必要がある」と語っています。2人の共著の論文は論文審査を受けているそうです。

研究では数十万ものバスケットボールのフリースローの軌道をコンピューターで立体的にシミュレートし、Tran博士とSilverberg博士はフリースロー上達のための重要な「コツ」に到達しました。

■ボールを放つときには3ヘルツ(1秒間に3周期)のバックスピンをかけること。これによりボールはフープに届くまでに3回転します。逆回転はボールがリムやバックボードに跳ね返った時の勢いを殺し、ネットに吸い込まれる確率を高くします。

■狙う場所は、リムの奧側、リムとボールとの間に5cm弱のすき間を残すつもりで狙うこと。シミュレーションによると、フープの中央を通過させようと狙うと成功率が3%近く下がるそうです。

■ボールは水平から上方へ52°の角度で放つこと。分度器を持ち歩いていない人は、ボールが描く軌道の最高点がバックボードの上端から5cm弱低くなる角度というのを目安にしてください。

■ボールを手から離す位置は、シュートの安定性に悪影響が出ない範囲でできるだけ高い位置が理想。プレイヤーとバスケットをつないだ線上で、ボールに安定した初速を与える滑らかな身体動作で放つこと。

「わたしたちのアドバイスは最低のフリースロー・シューターにもフリースロー成功率60%の壁を越えさせることができるかもしれません。シャキール・オニールベン・ウォーレス、聞いてるかい?」とSilverberg博士は冗談めかして語っています。「少しの物理とたくさんの練習で、誰でもフリースローは上達します」

研究では男性用の試合球(女性の試合で使われるボールよりやや大きく重い)を使い、シュートする人の身長は6.6フィート(約2m)、ボールを放つ位置は頭上6インチ(地上7フィート、約212cm)であるとして計算しました。

なお、フリースローラインはバックボードから15フィート(約4.55m)、フープの高さは地面から10フィート(3.03m)、フープの直径は18インチ(約46cm)、ボールの直径は9インチ(23cm)です。フープはもっと小さいように感じるかもしれませんが、実際にはフープの直径はボールの直径の2倍あるということを覚えておくと、心理的に少し入りやすくなるかもしれません。

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