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石川遼も超人気!ゴルフ・イン・チャイナ

2009年11月08日23時02分 / 提供:生ゴルUSA

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石川遼も超人気!ゴルフ・イン・チャイナ
写真/舩越園子(最終日の第1打を打つ石川遼)

舩越園子の生ゴルUSA

上海で開催されたWGC-HSBC選手権はタイガー・ウッズとフィル・ミケルソンの最終組での対決が期待されたが、蓋を開けてみればタイガーが後退して2人の対決とはならず、踏ん張るミケルソンと猛追をかけるアーニー・エルスの対決へ。そして、1打差で勝利を掴んだのはミケルソンだった。

タイガーが不発に終わった理由を本人はツキがなかったせいだと言い張った。「好発進が切れず、7番ではティショットで打ったボールがフェアウエイのぬかるみに埋まり、10番ではボールマークにはまった。18番は(第3打が)池ポチャ。それがすべてを物語っている。そういう日は誰にでも必ずあるけど、それが今日、来てしまっただけだ」。

初日から終始、ギャラリーが持ち込んだカメラや携帯の音に悩まされ続けたタイガーだ。そりゃあ愚痴も言いたくなるだろう。最後の最後だけは敗北の理由をギャラリーのせいにしなかったのは立派だが、運のせいにしたのは、それはそれでちょっといただけなかった。

一方、優勝したミケルソンは最初から最後まで「中国のギャラリーはすばらしい」で通していた。「この2年でギャラリーのマナーは格段に向上した。本当に中国のギャラリーはすばらしい」。タイガーのみならずミケルソンに対しても「カメラ攻撃」はあったのだが、その中でミケルソンはこの大会を2度も制したのだから、ギャラリーのマナーは心の持ちようで感じ方が変わってくるのかもしれない。最初からポジティブにとらえたからこそミケルソンのイライラはほとんどなく、最初から「カモーン!」と腹を立てまくっていたタイガーのイライラは深まるばかりだった。

「カメラ攻撃」にあったのは石川遼も同じだった。石川は初日こそギャラリーのマナーの悪さに悩まされたが、日を追うごとに「気にならなくなってきた」。石川もどちらかといえばミケルソン同様、ギャラリーをポジティブに捉えていたから、さほど悩みは深くならなかったと思われる。ものごと、捉え方ひとつで、ずいぶん状況は改善される。

中国で世界レベルのWGCイベントが開催されたのは今年が初めて。世界レベルの大会を開催する土俵としては「まだちょっと遅れている」と石川も感じていた。だが、石川の場合は「アメリカのWGCイベントとは違う雰囲気。むしろ日本に近い感じで、それが良かったのかもしれない」。つまり、中国の環境をいい方向に解釈して受け入れることで、石川は本当は「アウエー」なのに「ホーム」に似ていると感じることができたからこそリラックスできた。要は、困難な状況を考え方によって味方に変えることができたのだ。

優勝したミケルソンに対して、中国メディアがこんなことを尋ねた。「アナタが中国でこんなに人気がある理由は、アナタがいつもにこやかで、ギャラリーに紳士的な態度を取っているからですか?」ミケルソンは「それは……僕にはわからないけど……」と苦笑。

思えば、中国メディアが描写したミケルソンの特徴は、まさに日本の石川遼とそっくりだ。そして、中国における石川の人気は、とりわけ若い女性の間でいきなり上がっていた。タイガーはメジャー14勝のツワモノゆえに世界中で人気があるが、ミケルソンや石川のような親近感を抱かれる人気とは異質だ。どっちがいい悪いではないけれど、中国人が感じ取ったミケルソンや石川の「スター性」は、やがて出現するであろう「中国の石川遼」に求められるのだろう、きっと。(舩越園子/在米ゴルフジャーナリスト)


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