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諸外国の人たちがどんな組織・制度に信頼を寄せているかをグラフ化してみる(番外編)……フランスと北欧諸国

2009年11月08日07時38分 / 提供:Garbagenews.com

Garbagenews.com

北欧諸国イメージ先に【諸外国の人たちがどんな組織・制度に信頼を寄せているかをグラフ化してみる】で諸外国の「組織・制度に対する信頼度」のグラフ解説をしたところ、いくつか意見をいただくことができた。その中で一番多かったのは「他の国の状況も知りたい」というものだった。掲載国数は25か国分であるし、全部載せたのでは時間がいくらあっても足りない……とはいうものの、いくつか気になる国へのリクエストもあったので、せっかくだからもう数か国分を生成してみることにした。

今調査結果(【世界主要国価値観データブック】の元データ)は世界数十か国(80か国以上)が参加して実施している国際プロジェクト「世界価値観調査」によるもの。各国・地域毎に全国の18歳以上男女1000サンプル程度(実際には1000〜2000人程度)の回収を基本とした個人対象の意識調査。調査そのものは2005〜2006年にかけて行われており、該当冊子は先行して集計が終わった25か国分のデータが収録されている。

今回グラフ化するのは、リクエストにあった国のうち、先行掲載したフランスと、北欧諸国のうちデータが確認できたスウェーデンとフィンランドについて。フランスはイギリス、アメリカとはちょっと社会・文化形態の違う西洋諸国として、スウェーデンやフィンランドは福祉充実・重税国家として知られているため、人々の心境はどうなのだろうかということで注目に値する。

まずは前記事で先行掲載したフランス。

フランスにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)
フランスにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)

「警察」「軍隊」という「公的実力行使組織」への信頼度が高い、そして「慈善団体」「環境保護団体」への値が高い一方で「女性団体」「宗教団体」への値は低いのが特徴。そして何よりも、それらを含めた組織・制度より、一般の公的制度やメディアに対する信頼度が押し並べて低い。要は「既存の社会組織に対してあまり信頼をしていない」ということなのだろう。

続いて北欧諸国のうち一つ、スウェーデン。色々開放的な国、というイメージがあるが。

スウェーデンにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)
スウェーデンにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)

「公的実力行使組織」のうち「警察」に対する信頼度が極めて高い一方、「軍隊」に対する値はマイナスを示している。これは結構珍しい。また、「行政」に対する信頼度が高いのも特徴の一つ。全体的には信頼度そのものが高めで、マイナス値を示しているのが5項目しかないのも興味深い(中国の事例を除けば)。

最後にフィンランド。同じ北欧諸国でも、大国ロシアと長距離にわたり国境を接してきた・歴史的背景などの理由から、軍隊への信頼度が高いのではというイメージがあったが。

フィンランドにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)
フィンランドにおける組織・制度への信頼度(2005年)(非常に信頼・やや信頼−あまり信頼しない・全く信頼しない)

トップは「警察」、続いて「軍隊」。この二つの値が極めて高く、アメリカや中国をも凌駕している。国土・文化・歴史上の理由があるとはいえ、大変珍しい傾向ともいえる。また、マイナス値が少ないのも、もう一つの北欧国家スウェーデンと似通った傾向といえる。それでも「新聞・雑誌」は大きなマイナスを見せているし、「テレビ」の値はプラス圏でも最低値だが。



以上3か国分のデータを追加したが、それらも含めて全体的に言えるのは、4年前のデータとはいえ国毎の特性・価値観がよく出たグラフとなっていること。今回特に北欧諸国の値を追加することで、それが改めて確認できた。

もっとも、例えば「プラス項目が極めて多い」北欧諸国と中国を比較した場合、数字の上では類似傾向を見せていても、その内情は似ている部分もあるが実際には違う部分も多い(数字の内容的性質は別物)など、値だけですべてを推し量るのには無理があるのも事実。その点は注意すべきだろう。


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【諸外国の人たちがどんな組織・制度に信頼を寄せているかをグラフ化してみる】
関連ワード:
フランス  スウェーデン  フィンランド  中国  警察  
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