ロジャースの奮闘もあり、一方的な勝利でなかったがゆえ、ヒョードルの強さが伝わるCBSデビュー戦となった

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11月7日(土・現地時間)、イリノイ州シカゴのシアーズ・センターでは『CBS/STRIKEFORCE/M-1 GLOBAL SATURDAY NIGHT FIGHTS』が開催された。

1年振りに復活する全米3大ネット地上波CBSによるMMA中継となった同大会、そのメインイベントで、エメリヤーエンコ・ヒョードルが、エリートXCやストライクフォースを中心にMMA10勝0敗のパーフェクトレコードを誇るブレット・ロジャースと対戦した。

今年1月、今はなきアフリクションのリングでアンドレイ・オルロフスキーを下して以来、約10ヶ月振りの実戦となったヒョードルは、初のケージ&全米地上派でどのような戦いをみせるか?

場内の盛り上がりも最高潮となった状態で登場した両者。序盤からテイクダウンを奪ったヒョードルだったが、ロジャースも機敏な反応をみせると、細かいフックでヒョードルから鼻血を出血させた。さらに、ヒョードルのテイクダウンに、リバーサルからトップを奪い返すと、パウンドを叩き込んだロジャースは、オルロフスキー以上にヒョードルと互角の攻防を繰り広げる。

だが、2Rも1分半が経過、両者の距離が再び迫ったが刹那、ロジャースの左ストレートに、ヒョードルが右ストレート一閃。この一撃でロジャースをキャンバスに倒すと、そのままパウンドを連打したヒョードルがTKO勝ちを挙げた。

「神に感謝したい。1Rに少し時間をかけてロジャースの動きを掴んだことが勝因。疑いなくロジャースは素晴らしいファイターだ。ただ、彼の隙を見つけることができた。ロジャースがリマッチを望むなら、もちろん受ける」と試合を振り返ったヒョードルは、決して一方的な展開ではなく、攻防のなかで確かな強さを見せつけ、その存在感の大きさを示すストライクフォース&全米地上波デビューとなった。

また、ストライクフォース世界ミドル級王者決定戦では、ジェイク・シールズがジェイソン・ミラーを相手にMMA最高峰の攻防を展開した末、判定で破り新王者に。幻のハルクトーナメント準決勝戦となったゲガール・ムサシ×ティエリー・ソクジュの一戦は、ムサシが完勝した。

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<Strikeforce 主要試合結果>

ヘビー級/5分3R
○エメリヤーエンコ・ヒョードル
(ロシア)
2R1分48秒
TKO
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ブレット・ロジャース×
(米国)
Strikeforce世界ミドル級王者決定戦/5分5R
○ジェイク・シールズ
(米国)
5R終了
判定
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ジェイソン・ミラー×
(米国)
ライトヘビー級/5分3R
○ゲガール・ムサシ
(オランダ)
2R3分43秒
TKO
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ティエリー・ソクジュ×
(カメルーン)
ヘビー級/5分3R
○ファブリシオ・ベルドゥム
(ブラジル)
3R終了
判定
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アントニオ・シウバ×
(ブラジル)
女子145ポンドマッチ/5分3R
○マルース・クーネン
(オランダ)
1R1分5秒
腕ひしぎ十字固め
ロクサン・モダフェリ×
(米国)
フェザー級/5分3R
○ジェフ・カーラン
(米国)
1R1分39秒
TKO
ダスティン・ニース×
(米国)