川崎F賞金5,000万円返上! ナビスコ決勝表彰式での所業にチェアマンの怒りは解けず

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 Jリーグの鬼武健二チェアマンや川淵三郎前日本サッカー協会会長ほか、サッカー界のトップが川崎フロンターレの「悪行」におかんむりだ。選手たちがナビスコカップの表彰式で非礼を働いたことに対し、準優勝賞金を返上しろと、烈火のごとく怒ったのだ。

 事の起こりは11月3日のナビスコカップ決勝。J1の首位を走り、北朝鮮代表FW鄭大世(チョン・テセ)、日本代表MF中村憲剛、個人技に卓越したブラジル人FWジュニーニョとレナチーニョを抱える川崎フロンターレは、下馬評では圧倒的有利をささやかれていた。なにしろ直前に行われたJ1第30節では6位のサンフレッチェ広島を7-0の大差で破り、優勝争いから叩き落している。ナビスコカップはJ最強の呼び声高い川崎のものになると、誰もが思っていた。

 ところが、いざ試合となると対戦相手であるFC東京の集中した守備に手も足も出ない。逆に、ブラジル人FWカボレを中東のクラブに強奪されたうえ、J1得点王を争っていた石川直宏を怪我で欠くなど、苦しい台所事情の東京に2点を奪われ、なすすべもなく完封負けした。

 あらゆる大会で万年2位の川崎は、またしても初優勝の機会を逃してしまったのだ。

 こうなると川崎の選手は腹の虫が収まらない。

 怪我人続出でボロボロの状態ながら、ひたむきなサッカーで勝利した東京への判官びいきも手伝い、ネット上には「外人頼みの糞サッカー」「優勝童貞」と川崎を揶揄する声があふれたが、そうした批判を受けることもわかっていただろう。川崎の選手たちは悔しさのあまり、授与された準優勝メダルを外してしまった。

 熱戦の末に惜しくも敗れ、涙を流しながら、ひな壇を降りたあとにメダルをそっと外したのなら、怒られることはなかったのかもしれない。しかし川崎の選手たちは、自分たちの力に慢心して負けた。しかも表彰式が行われる壇上、お歴々が並ぶ前で、ガムを噛むなどふてぶてしい態度を取り、ろくに挨拶もしない選手もいたという。挙句の果てに、鬼武チェアマンやナビスコ関係者が見つめるなか、さも「こんなものは欲しくない」というように、メダルを外してしまったのだ。印象は最悪である。

 当日、試合を取材していたサッカーライターの後藤勝氏に意見を訊ねた。

「タイミングが悪すぎます。敗者が表彰式でメダルを外すこと自体はよくありますが、本来はすべきではないこと。かわいそうだな、と思われる状況だから怒られないだけです。07年のナビスコ決勝でガンバ大阪に敗れたときも川崎にはメダルを外す選手がいましたが、メダルを授与されているときに不貞腐れたような態度で外した選手はいなかったはず。まして不人気のときでも、いっさい余計な口を挟まずに支援を続けてくれたスポンサー(ナビスコ)の眼前でのことですから、チェアマンも道義上、ひとこと言わないわけには行かなかったのでしょう。普段は温厚で人当たりのいい選手たちですから、あまり悪くは言いたくないのですが」

 過去に素行の悪さが問題になった選手だけが不貞腐れていたのならいざ知らず、真面目で通る選手までもがスポーツマンらしからぬ態度をとっていたとあって、かえって問題の根は深そうだ。クラブが教育不行き届きを指弾されてもおかしくはない。

 川崎は公式サイトに謝罪声明を発表し、賞金5,000万円を返上することを明らかにした。また、特に不遜な態度が見受けられたMF森勇介にも、自主的に出場停止の処分を課すという。

 悔しさはわかるが、素直にメダルを受け取っておけば賞金5,000万円がクラブの懐に入った。授業料としては高くついたようだ。

※画像は川崎フロンターレ オフィシャルサイトより


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