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【杉山茂樹コラム】タテのポジションチェンジ

2009年11月05日14時58分 / 提供:livedoor スポーツ

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ポジションチェンジ。この言葉に皆さんはどんなイメージを持っているだろうか。悪いイメージを持っている人は多くないはずだ。「できるかぎり取り入れるべき」と、肯定する人が大半を占めるだろう。

しかし、サッカーのポジションチェンジは、アイスホッケーとは違う。バスケットやハンドボールとも違う。ピッチが大きいので、チェンジする場所に辿り着くまで時間が掛かる。瞬く間にチェンジを完了することはできないのだ。

もしその間にボールを奪われたら。サッカーは、いつ相手ボールになるか予想しにくいスポーツだ。ある時、突然ターンオーバーする。プレッシングサッカー全盛のいまは、なおさらだ。奪われる危険に絶えず曝されている。

危ないのは「前後」ではなく「左右」への移動だ。ポジションチェンジをする2人の動作が完了していなければ、プレスの網は掛かっていないことになる。「穴」が存在することになる。ポジションチェンジをするならば、時間的に余裕がある場合に限る。怪我人が出たり、イエローカードが出たり、プレイが止まった瞬間に限るべきだろう.流れの中でのポジションチェンジは、僕が監督なら厳禁にする。

だが日本代表は、ポジションチェンジをよく行う。流れの中でも、怖がることなくやってのける。4−2−3−1の3は、特にめまぐるしくチェンジする。ボールを奪われた瞬間、ポジションチェンジが完了していなければ、そこはそのまま穴になるにもかかわらず。

これに対して、「前後」の入れ替わりは、穴になりにくい。入れ替わりが完璧でなくても、相手の前進を妨害する役を果たしていることになる。4−2−3−1では、左サイドバックと、3の左との関係がそれに当たる。しかし、サイドバックはあくまでもサイドバックだ。長友が4−2−3−1の3の左を担当することもなければ、内田が、同じく4−2−3−1の3の右を任されることはない。

かつてオシムは、三都主アレッサンドロを駒野の上で使っている。サイドバックと言われる選手を、縦に2人置いたのだ。現在の岡田ジャパンでは、徳永と内田がレギュラーの座を激しく争っているが、2人を同時に使うという手もあるわけだ。最後までプレスをかけ続けなければならないという状況では、本田圭佑や中村俊輔をベンチに下げ、内田をその位置に投入する手もアリなのだ。

サイドバックもできれば、サイドハーフもできるユーティリティ性が、長友や徳永、内田にはある。そして、その追求はプレッシングにも功を奏すこと請け合いである。プレッシングが、後半20分までしか持たないと嘆く前に、まず試すべきポジションチェンジだと僕は思う。

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関連ワード:
サッカー日本代表  サッカー  本田圭佑  ハンドボール  オシム  

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