Windows 7に今まで使っていた情報をまとめて転送【知っ得!虎の巻】
いよいよ発売されたWindows 7。これを機に新しくWindows 7搭載のパソコンに買い換えたという人も多いのではないだろうか。パソコンを新しくした時に、いつも面倒なのが、前のパソコンで使用していた設定やファイルの移行だろう。使い慣れた状態にするまでには、けっこう時間と手間がかかってしまう。
この手間を解消してくれるのが、Windows 7に搭載の「Windows転送ツール」だ。このツールを使うと、ユーザーアカウントやドキュメント、お気に入りのサイトなどを一気に新しいパソコンに転送することができる。
■知っ得 No.0117 「Windows転送ツール」でデータを転送する
「Windows転送ツール」はWindows 7に用意されているツールだ。このツールを使えば、USBメモリ、外付けハードディスク、ネットワーク、転送ケーブルなどを利用して、古いパソコンの環境をWindows 7がインストールされた新しいパソコンに転送することができる。移行の対象となるのは、ユーザーアカウント、ドキュメント、音楽、画像などのファイル、電子メールメッセージ、アドレス帳、IEのお気に入り、アプリケーションの設定などだ。
●古いパソコン用に転送ツールを準備する
まずは古いパソコンで使用する転送ツールを用意しよう。新しいパソコンで、[スタート]メニュー-[はじめに]-[ファイルの転送]を選択する。Windows転送ツールが起動するので、[次へ]をクリックする。転送する方法を選択する画面が表示される。ここではUSBメモリを利用したいので、[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]をクリックする(画面1)。現在使用しているパソコンが新しいものなのか、今まで使っていたものなのかを聞かれるので、[これは新しいコンピューターです]をクリックする。
古いパソコンのファイルを保存済みかどうかを聞かれるので[いいえ]をクリックし、次の画面で[ここでインストールする必要があります]をクリックする。USBメモリをパソコンに接続し、インストールする方法で[USBフラッシュドライブ]を選択する(画面2)。転送先のドライブを指定し、[OK]をクリックすると、転送ツールがUSBメモリに転送される。転送が終了すると、古いパソコンにインストールするようメッセージが表示されるので、[次へ]をクリックして、いったん新しいパソコンでの作業を終了する。
●古いパソコンのデータを保存する
USBメモリを古いパソコンに接続するとWindows転送ツールが起動するので、[次へ]をクリックする。もしも自動的にWindows転送ツールが起動しない場合は、USBメモリ内のWindows転送ツールのショートカットをダブルクリックしよう。新しいパソコンに転送する方法を選択する画面が表示されるので、[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]をクリックし(画面3)、次の画面で[これは今までのコンピューターです]をクリックする。
新しいパソコンに転送する項目をオンにし、[次へ]をクリックする(画面4)。なお、[カスタマイズ]をクリックすると、さらに細かく移行する対象の項目を設定することができる。転送するファイルや設定を保存する画面が表示されるので、パスワードを入力したら[保存]をクリックし、保存先にUSBメモリを指定して保存を実行しよう。保存が終了したら、古いコンピュータでの作業は終了だ。
●新しいパソコンにデータを移行する
USBメモリを新しいパソコンに接続し、[はい]をクリックする(画面5)。
USBメモリに保存した古いパソコンのファイルを指定し、[開く]をクリックすると、パスワードを入力する画面になるので、先ほど設定したパスワードを入力し、[次へ]をクリックする。新しいパソコンに転送したいデータをオンにし、[転送]をクリックすると、転送が開始される(画面6)。
転送が終了したら、[転送された内容の確認]をクリックする。転送ツールレポートが起動し、転送内容が表示されるので、確認したら各ウィンドウを閉じよう。これでデータの移行は完了だ。
●メールのデータを移行するには注意が必要
非常に便利なWindows転送ツールだが、メールのデータをスムースに移行するには注意が必要だ。以下に紹介する手順をふまないと、正しく引き継げない場合があるので気をつけてもらいたい。
まずは、古いパソコンでWindows Liveのダウンロードサイト(http://download.live.com/)にアクセスし、[今すぐダウンロード]をクリックしてWindows Liveをダウンロードする(画面7)。ダウンロードしたexeファイルを実行してWindows liveメールをインストールし、今まで使用していたメールソフト(Outlook Express/Windowsメール)をwindows liveメールにアップグレードしたら、次にWindows転送ツールを使って、古いパソコンから新しいパソコンにデータを移行する。
新しいパソコンで、[スタート]メニュー-[はじめに]-[Windows Live]を選択し、Windows Liveのダウンロードサイトが開いたら、古いパソコンの時と同様に操作してWindows Liveメールインストールする。そして初回起動すれば、その時点で以前のデータが読み込まれる。
Windows 7搭載のパソコンでは、あらかじめWindows Liveメールがインストールされているものもあるが、その場合も、必ずWindows転送ツールでデータを移行してから初回起動を行うように気をつけて欲しい。万が一、データを移行する前に起動してしまったという場合は、個別にデータを移行する必要がある。
以上、Windows転送ツールでの便利なデータ移行方法を紹介した。この方法を使えば、新しいパソコンの環境をパパッと整えて、すぐに今まで通りの仕事ができるはずだ。
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編集部:池田利夫、岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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この手間を解消してくれるのが、Windows 7に搭載の「Windows転送ツール」だ。このツールを使うと、ユーザーアカウントやドキュメント、お気に入りのサイトなどを一気に新しいパソコンに転送することができる。
「Windows転送ツール」はWindows 7に用意されているツールだ。このツールを使えば、USBメモリ、外付けハードディスク、ネットワーク、転送ケーブルなどを利用して、古いパソコンの環境をWindows 7がインストールされた新しいパソコンに転送することができる。移行の対象となるのは、ユーザーアカウント、ドキュメント、音楽、画像などのファイル、電子メールメッセージ、アドレス帳、IEのお気に入り、アプリケーションの設定などだ。
●古いパソコン用に転送ツールを準備する
まずは古いパソコンで使用する転送ツールを用意しよう。新しいパソコンで、[スタート]メニュー-[はじめに]-[ファイルの転送]を選択する。Windows転送ツールが起動するので、[次へ]をクリックする。転送する方法を選択する画面が表示される。ここではUSBメモリを利用したいので、[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]をクリックする(画面1)。現在使用しているパソコンが新しいものなのか、今まで使っていたものなのかを聞かれるので、[これは新しいコンピューターです]をクリックする。
画面1[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]をクリック |
古いパソコンのファイルを保存済みかどうかを聞かれるので[いいえ]をクリックし、次の画面で[ここでインストールする必要があります]をクリックする。USBメモリをパソコンに接続し、インストールする方法で[USBフラッシュドライブ]を選択する(画面2)。転送先のドライブを指定し、[OK]をクリックすると、転送ツールがUSBメモリに転送される。転送が終了すると、古いパソコンにインストールするようメッセージが表示されるので、[次へ]をクリックして、いったん新しいパソコンでの作業を終了する。
画面2 インストールする方法で[USBフラッシュドライブ]を選択 |
●古いパソコンのデータを保存する
USBメモリを古いパソコンに接続するとWindows転送ツールが起動するので、[次へ]をクリックする。もしも自動的にWindows転送ツールが起動しない場合は、USBメモリ内のWindows転送ツールのショートカットをダブルクリックしよう。新しいパソコンに転送する方法を選択する画面が表示されるので、[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]をクリックし(画面3)、次の画面で[これは今までのコンピューターです]をクリックする。
画面3[外付けハードディスクまたはUSBフラッシュドライブ]をクリック |
新しいパソコンに転送する項目をオンにし、[次へ]をクリックする(画面4)。なお、[カスタマイズ]をクリックすると、さらに細かく移行する対象の項目を設定することができる。転送するファイルや設定を保存する画面が表示されるので、パスワードを入力したら[保存]をクリックし、保存先にUSBメモリを指定して保存を実行しよう。保存が終了したら、古いコンピュータでの作業は終了だ。
画面4 新しいコンピューターに転送する項目をオンにし、[次へ]をクリック |
●新しいパソコンにデータを移行する
USBメモリを新しいパソコンに接続し、[はい]をクリックする(画面5)。
画面5 USBメモリを新しいパソコンに接続し、[はい]をクリック |
USBメモリに保存した古いパソコンのファイルを指定し、[開く]をクリックすると、パスワードを入力する画面になるので、先ほど設定したパスワードを入力し、[次へ]をクリックする。新しいパソコンに転送したいデータをオンにし、[転送]をクリックすると、転送が開始される(画面6)。
画面6 転送したいデータをオンにし、[転送]をクリック |
転送が終了したら、[転送された内容の確認]をクリックする。転送ツールレポートが起動し、転送内容が表示されるので、確認したら各ウィンドウを閉じよう。これでデータの移行は完了だ。
●メールのデータを移行するには注意が必要
非常に便利なWindows転送ツールだが、メールのデータをスムースに移行するには注意が必要だ。以下に紹介する手順をふまないと、正しく引き継げない場合があるので気をつけてもらいたい。
まずは、古いパソコンでWindows Liveのダウンロードサイト(http://download.live.com/)にアクセスし、[今すぐダウンロード]をクリックしてWindows Liveをダウンロードする(画面7)。ダウンロードしたexeファイルを実行してWindows liveメールをインストールし、今まで使用していたメールソフト(Outlook Express/Windowsメール)をwindows liveメールにアップグレードしたら、次にWindows転送ツールを使って、古いパソコンから新しいパソコンにデータを移行する。
画面7[今すぐダウンロード]をクリックしてWindows Liveをダウンロードする |
新しいパソコンで、[スタート]メニュー-[はじめに]-[Windows Live]を選択し、Windows Liveのダウンロードサイトが開いたら、古いパソコンの時と同様に操作してWindows Liveメールインストールする。そして初回起動すれば、その時点で以前のデータが読み込まれる。
Windows 7搭載のパソコンでは、あらかじめWindows Liveメールがインストールされているものもあるが、その場合も、必ずWindows転送ツールでデータを移行してから初回起動を行うように気をつけて欲しい。万が一、データを移行する前に起動してしまったという場合は、個別にデータを移行する必要がある。
以上、Windows転送ツールでの便利なデータ移行方法を紹介した。この方法を使えば、新しいパソコンの環境をパパッと整えて、すぐに今まで通りの仕事ができるはずだ。
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編集部:池田利夫、岡本奈知子(ジャムハウス)
制作編集:エヌプラス
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