派遣スタッフの減少が続いている。人材派遣事業の業界団体である社団法人日本人材派遣協会が会員541社を対象に四半期毎に実施している労働者派遣事業統計調査で、2009年7〜9月期の派遣スタッフ稼動者数実績が対前年同期比で約2割減の79.3%となったことが分かった。

4月以後、派遣スタッフの減少傾向は続いており、前四半期に続き、全地域で対前年同期割れとなっている。

業務別のうち、「26業務」でみると、SE・プログラマー等の「情報処理システム開発関係」が71.7%で前四半期に続き、3割近い大幅な減少で対前年同期割れとなった。最大シェアの「機器操作関係(5号)」も76.3%で対前年同期割れとなり、減少傾向が続いている。

一方、自由化業務では、「一般事務」(対前年同期比179.9%)と「軽作業」(同127.0%)については、対前年同期比で増加している。

同じ自由化業務でも、「製造業務」の実稼働者数は、景気後退の影響をまともに受け、対前年同期比43.9%と大幅な減少が続いている。「営業」(同70.9%)、「販売」(同64.1%)も減少傾向に歯止めがかからない状況だ。

こうした派遣スタッフの減少は、派遣法の改正をにらんだ企業側の手控えも背景にある。契約が終了となった派遣スタッフが、その後、必ずしも正規雇用になっているとはいえず、また、企業側が派遣を避け、パート・アルバイトを採用することも予想される。ホワイトカラー系の平均賃金は、派遣労働者よりもパート・アルバイトの方が低いことから、派遣スタッフからパート・アルバイトになれば大幅な収入減となることもある。


◆関連ニュース
就職氷河期が現実に 大学生の就職内定率7割台(2009/10/23)

ゆとり世代の仕事選びは、企業風土より給与水準と企業規模(2009/8/27)
学生の会社選択のポイントは「安定している会社」(2009/8/13)
2010年新卒の就職活動は漢字1文字で「苦」 (2009/8/11)
2010年新卒 就職氷河期再来のおそれ 未内々定者の4人に1人が進学や留年考える (2009/7/22)
2010年新卒 内々定が出ていない就活生の深刻な悩み…なぜ内々定がでないの?(2009/7/16)
2010年新卒、いまだ3割内定もらえず 文系女子の苦戦続く(2009/7/13)
「選考中 採用中止で ハイ終了」 厳しい就活を”川柳”で(2009/7/10)
採用担当者が履歴書で重視するポイントとは?(2009/7/2)
「買い手市場」の壁に直面、今年の就活はつらい…(2009/6/22)
採用担当者から見た、「就活生に不足しているもの」1位は…(2009/6/18)