前回は「上虚下実」な状態が全てのスポーツの基本であり、特にランニング(動作)においては「上虚下実」の視点を少し変えた考え方である「末虚中実(注)」な状態が重要であると解説させて頂きました。

そして、「上虚下実」の「下実」、ならびに「末虚中実(注)」の「中実」を意味する股関節の動的柔軟性を向上させることの重要性について解説させて頂きました。そこで今回は「上虚」とは、「末虚」とは、何かについて解説させて頂きたいと思います。

■肩の力を抜くとは!?
「上虚」(および「末虚」)とは、簡単に言えば上半身や四肢(手足)をリラックスさせるということを意味する訳ですが、私たちは日頃から「肩の力を抜いてリラックスする」という言葉をよく使うことからも分かるように「上虚」とは「肩の力を抜く」ことであると考えることが出来る訳です。

では、この「肩の力を抜く」とは一体どういうことなのでしょうか?
そして、ランニング(動作)において「肩の力を抜く」ためには一体どうしたら良いのでしょうか?

ということで「肩の力を抜く」ための方法について考えてみたいと思いますが、「肩の力を抜く」ための方法について考える前に、まず「肩(関節)」の構造について解説させて頂きます。

肩の関節は、肘の関節などとは異なり非常に複雑な構造をしています。

そして、肩(関節)は、大きく2つの関節に分けることが出来るといわれています。その 1つとは、「肩甲上腕関節」と呼ばれる関節であり、もう1つは「肩甲胸郭関節」と呼ばれる関節です。

肩甲上腕関節は、肩甲骨と上腕骨から成る関節で、腕(上腕骨)と肩甲骨をつなぐ関節です。そして、もう一方の肩甲胸郭関節は肩甲骨と鎖骨から成る関節であり、肋骨と肩甲骨をつなぐ関節です。

これらのことから分かるように、肩関節は肩甲骨を中心に形成されているといっても過言ではありません。


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