人気レストランのシェフが腕をかけて挑むフランス版お弁当
2009年11月03日12時00分 / 提供:MediaSabor
続く不況で、お財布の紐をしっかりとしめているフランス人家庭。各世帯の購買力が引き続き低下している中で、2009年6月に国立統計経済研究所(INSEE)が発表した統計によると、家計における食費の割合は12.4%とほぼ前年と同じである。
http://www.insee.fr/fr/themes/tableau.asp?reg_id=0&ref_id=NATTEF05111
小麦粉や牛乳の値段の高騰を受けて,パンやパスタの値段が約5%も上昇(前年比)したことを考慮すると、各家庭は食費を節約するように工夫しているといえる。肉を控えめにし、ミネラルウォーターから水道水に替えたりして、食費を微妙に切りつめている。同じ製品を買うにしても、遠くても安いスーパーに足を運んだりする。一方で、さすが食いしん坊の国フランス。美味しいものを食べたいという欲求は抑えきれないようだ。高くつくレストランでの外食より注目されてきているのが、人気シェフの「ピクニック・セット」。レストランと同じ料理の数々を、公園で、運河の脇で、セーヌ川のほとりで食べられる。
日本は多彩なお弁当文化がある。料亭の弁当もある。デパ地下にいけば、安くて美味しい総菜、お弁当が百花撩乱だ。花見の時、紅葉の時、日常のランチに、と活用している。反対にグルメで有名なフランスでは、有名シェフの料理のテイクアウトはそれほど発達していない。外で食べるとなると、簡単なサンドイッチやできあいの総菜が大半。レストランに行けば、一人一品は最低オーダーし、飲み物やデザートを追加すれば、お勘定の額はあっという間に上昇。お財布の中身が厳しくなったから、自炊だけ、、、というのも寂しい。そこで、人気レストランのシェフのピクニックセットは、晴れ渡る青空のもとで舌鼓をうてて、料金もお得という優れもの。
サン・マルタン運河沿いにあるラ・カンティヌ・ ド・クエンティヌla Cantine de Quentin(52, RUE BICHAT, 75010PARIS)は、ボリュームと良質の食材で人気のビストロ。3つ星レストランのギー・サボワで修行してきたシェフの料理を一人当たり約20ユーロで食べられる。アバングーL'Avant-Goût(26, rue Bobillot 75013)、シェ・ミシェルChez Michel(10, rue de Belzunce 75010)、ロス・ア・モエルL'Os à Moelle(181, rue de Lourmel 75015)といった予約のなかなか取れない超人気ビストロもピクニックセットを販売している。シェフ達は、シンプルな料理だからこそ、冷えても美味しく食べられるように、と素材のよさが問われるテイクアウトものに、ビジネスというより、料理人の腕をかけている。
いつもと違う場所で食べたいというのであれば、高級ホテルのクリヨン(http://www.crillon.com)の中庭パティオで、38ユーロのピクニックセットを食すことができる。藤のバスケットの中に入ったピクニックセットを、芝生の上でなく、貴族のように、白いテーブルクロスのかかったテーブルで食べる。料理自体はシンプルだが、素材の良さと、ただよう雰囲気の高級感は、他ではなかなか味わえない。
日常生活にメリハリ感を、というのが堅実なフランス人の不況の過ごし方のようだ。
【編集部ピックアップ関連情報】
○農と島のありんくりん
「NIPPON発bento、キュート!」 2009/08/29
日本のお弁当が海外で驚きと崇拝の的になっているそうです。
たとえばこんな風。
「bento(弁当のことですよ)に憧れる。あの箱には夢と料理が
入っている」(オランダ)、「いろんな料理がちょっと入っていて、
とってもキュート!」(アメリカ)、「bentoを日本の女の子に
作ってもらうのは最高の栄誉です。」(フランス)、てな具合。
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