今月、チベット関連イベントが目白押し
2009年11月03日07時00分 / 提供:PJ
【PJニュース 2009年11月3日】チベットの最高指導者・ダライ・ラマ14世が来日中だ。10月31日に東京・両国国技館で法話、11月1日に同じく国技館では5人の日本人研究者とのディスカッション「地球の未来への対話 ─仏教と科学の共鳴」を行った。3日に愛媛県武道館で法話の後、4日から沖縄入りする。一方、今月はほかにもチベット関連イベントがめじろ押し。さながら「チベット月間」と化している。
今回、ダライ・ラマ14世の来日の目的は、日本の仏教団体の招待による法話。そのためか、記者会見でも講演でも政治的な発言は多くはない。
31日に東京の外国特派員協会で行われた記者会見でダライ・ラマ14世は、「武器やお金では真の調和は得られない」などとして、チベットを支配する中国政府を批判し、中国メディアからの「中国政府によるチベット政策をもっと肯定的に評価すべきではないか」との問いかけには、「プロパガンダでは何も解決できない」と語る場面もあった。
しかし、同日の両国国技館での法話「さとりへ導く3つの心と発菩提心」では、仏教の教えを元に心の調和を実現するためのありかたを説くことに終始。1日のディスカッションでは、これまでの科学の発展が欧米を中心に進んできていることから、「仏教が浸透している日本は科学者との対話に最適。日本の科学者との対話を積極的に進めていきたい」として、政治面ではなく宗教面での日本への期待を語った。
ダライ・ラマ14世は、愛媛、那覇で法話などを行うが、これとは別に、都内では今月、日本のチベット支援者やジャーナリストたちが開催するイベントも数多く開催される。
11月7日には、チベット芸術フォーラムによるシリーズイベント『聖地チベットを考える「守りたい天空の至宝」』の第3回として、東京・上野の東京都美術館で「いまのチベットを知るための3つの映像」を開催する(無料、200名予約先着順)。中国の弾圧によって亡命を余儀なくされるチベット人たちの実情を描いた『ヒマラヤを越える子供たち』『恐怖を乗り越えて』『悲しみの湖をわたって』の3本のドキュメンタリー映像の上映だ。同フォーラムでは、28日に第4回として石濱裕美子氏(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)による講演も予定している。
7日には、世田谷区・明大前で日本ビジュアル・ジャーナリスト協会主催のトークイベント「チベット難民が語るチベットの未来」(参加費1000円、40名予約先着順)も開催される。10年にわたってチベットを取材しているフォトジャーナリスト野田雅也氏が、チベット人編集者のシェラブ・ウーセル氏とチベット人フォトジャーナリストのテンジン・チョジョル氏をゲストに招いて語る。このイベントは3〜15日に同会場で開かれているJVJAの写真店「世界187の顔」(無料)の関連イベント。戦場や災害の被災地、環境破壊の現場などを取材している11人の写真家の作品が展示されるほか、上記トークイベントも含めテーマ別に計8つのトークイベントが予定されている。
17〜22日、国立市公民館地下ホールでは、ビルマ(ミャンマー)を20年以上取材しているフォトジャーナリスト・山本宗補氏と上記の野田雅也氏による写真展「ビルマ・チベット 写真展とスライド&トーク」(無料)。期間中の21日には、スライドを用いたトークイベント「二人のフォトジャーナリストが語るアジア」(資料代800円)が開催される。問い合わせは、ビルマ・チベット写真展実行委員会・一ノ瀬氏(090-5764-8713)またはketmi-peace@docomo.ne.jpまで。
チベット僧による法話と祈りの集いもある。21日に文京区の護国寺で開かれる「[触れる]×[知る]×[祈る] bTibet2009」だ。日本に住むデプン・ゴマン学堂の高僧ゲシェー・チャンパ・ドンドゥプ師による法話のほか、デプン・ゴマン学堂の僧侶たちとの平和祈念の祈祷も行われる(参加費は賽銭)。
昨年は、「チベット騒乱」の余波で日本国内でもチベット問題への注目が集まったが、今年に入ってからは大手メディアではほとんど報じられなくなっている。しかしチベットの状況が好転したわけではない。チベットの現状を知るために、あるいはチベット文化に触れるために、どれか1つでも足を運んでみてもらいたい。【了】
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今回、ダライ・ラマ14世の来日の目的は、日本の仏教団体の招待による法話。そのためか、記者会見でも講演でも政治的な発言は多くはない。
31日に東京の外国特派員協会で行われた記者会見でダライ・ラマ14世は、「武器やお金では真の調和は得られない」などとして、チベットを支配する中国政府を批判し、中国メディアからの「中国政府によるチベット政策をもっと肯定的に評価すべきではないか」との問いかけには、「プロパガンダでは何も解決できない」と語る場面もあった。
しかし、同日の両国国技館での法話「さとりへ導く3つの心と発菩提心」では、仏教の教えを元に心の調和を実現するためのありかたを説くことに終始。1日のディスカッションでは、これまでの科学の発展が欧米を中心に進んできていることから、「仏教が浸透している日本は科学者との対話に最適。日本の科学者との対話を積極的に進めていきたい」として、政治面ではなく宗教面での日本への期待を語った。
ダライ・ラマ14世は、愛媛、那覇で法話などを行うが、これとは別に、都内では今月、日本のチベット支援者やジャーナリストたちが開催するイベントも数多く開催される。
11月7日には、チベット芸術フォーラムによるシリーズイベント『聖地チベットを考える「守りたい天空の至宝」』の第3回として、東京・上野の東京都美術館で「いまのチベットを知るための3つの映像」を開催する(無料、200名予約先着順)。中国の弾圧によって亡命を余儀なくされるチベット人たちの実情を描いた『ヒマラヤを越える子供たち』『恐怖を乗り越えて』『悲しみの湖をわたって』の3本のドキュメンタリー映像の上映だ。同フォーラムでは、28日に第4回として石濱裕美子氏(早稲田大学教育・総合科学学術院教授)による講演も予定している。
7日には、世田谷区・明大前で日本ビジュアル・ジャーナリスト協会主催のトークイベント「チベット難民が語るチベットの未来」(参加費1000円、40名予約先着順)も開催される。10年にわたってチベットを取材しているフォトジャーナリスト野田雅也氏が、チベット人編集者のシェラブ・ウーセル氏とチベット人フォトジャーナリストのテンジン・チョジョル氏をゲストに招いて語る。このイベントは3〜15日に同会場で開かれているJVJAの写真店「世界187の顔」(無料)の関連イベント。戦場や災害の被災地、環境破壊の現場などを取材している11人の写真家の作品が展示されるほか、上記トークイベントも含めテーマ別に計8つのトークイベントが予定されている。
17〜22日、国立市公民館地下ホールでは、ビルマ(ミャンマー)を20年以上取材しているフォトジャーナリスト・山本宗補氏と上記の野田雅也氏による写真展「ビルマ・チベット 写真展とスライド&トーク」(無料)。期間中の21日には、スライドを用いたトークイベント「二人のフォトジャーナリストが語るアジア」(資料代800円)が開催される。問い合わせは、ビルマ・チベット写真展実行委員会・一ノ瀬氏(090-5764-8713)またはketmi-peace@docomo.ne.jpまで。
チベット僧による法話と祈りの集いもある。21日に文京区の護国寺で開かれる「[触れる]×[知る]×[祈る] bTibet2009」だ。日本に住むデプン・ゴマン学堂の高僧ゲシェー・チャンパ・ドンドゥプ師による法話のほか、デプン・ゴマン学堂の僧侶たちとの平和祈念の祈祷も行われる(参加費は賽銭)。
昨年は、「チベット騒乱」の余波で日本国内でもチベット問題への注目が集まったが、今年に入ってからは大手メディアではほとんど報じられなくなっている。しかしチベットの状況が好転したわけではない。チベットの現状を知るために、あるいはチベット文化に触れるために、どれか1つでも足を運んでみてもらいたい。【了】
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パブリック・ジャーナリスト 藤倉 善郎
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