8日(日・現地時間)にカリフォルニア州ロサンゼルス、ロングビーチのUCLAロングビーチ校ピラミッドで開催されるTHE WORLD NO-GIチャンピオンシップの模様が、No-Giのホームページで無料ライブ・ストリーミングされる。

ノーギ・グラップリングの世界最高峰といえば、9月にスペインのバルセロナで行なわれたADCC世界サブミッション・レスリング選手権が有名だが、ブラジリアン柔術の世界的な組織IBJJF(国際ブラジリアン柔術連盟)も、2007年から毎年、ノーギ世界選手権「No-Gi WORLD」を主催している。

ADCCとの違いは、IBJJFの道衣着用ブラジリア柔術ルールに則ったレギュレーション(階級、ルール)を採用しており、柔術で取得した帯の色でカテゴライズされている点など。純粋に道衣なしの柔術ルールで行なわれるのが、No-Gi Worldだ。

例えば、ADCCの場合は、日本からUFCファイターの吉田善行や中村K太郎が出場したが、彼らは柔術でIBJJFが認定した帯を習得していないので、No-Giに出場することはできない(IBJJF配下のBJJFJ=日本ブラジリアン柔術連盟に加盟するアカデミーに所属し、BJJFJが認めた帯を取得すれば、その帯に応じたクラスに出場可能となる)。

ただし、ADCCを見ても分かるように、トップを占めるグラップラー達は、ほぼ例外なくIBJJFに認められる黒帯柔術家ばかりだ。ADCCでは二年に一度の世界大会開催で賞金が掛けられているが、No-Gi WORLDは年に一度開催される純粋なアマチュアトーナメント。それでも、その黒帯の試合レベルは出場選手が重なることもあり、ADCCと遜色ないといっても過言でない。

そんなNo-Gi WORLDの模様が、大会サプライヤーのNo-Giのホームページでライブ・ストリーミングされる。ストリーミング開始時刻は、現地時間11月8日(日)午前10時、日本時間だと9日(月)の午前3時となる。

翌日に仕事を控えている柔術&グラップリング愛好家の方には厳しい時間帯だが、何といっても無料で世界の戦いが見られるので、この機会にノーギの世界を眺めてみるのも良いものではないだろうか。

また、同大会の参加予定選手にジョシュ・バーネットという名前があり、一部ではMMAファイター=ジョシュ・バーネットの参戦という情報も流れているが、ジョシュがどのアカデミーで何帯を取得したかは不明で、大会サプライヤーのNo-Gi関係者も「ジョシュ・バーネット本人という可能性もあるが、そうでない可能性もあるので、IBJJFに確認中」とのこと。

MMAファイターでは、エルミス・フランカ、TUFシーズン3ファイターのトニー・トレス、デニエル・モライーらが出場予定。柔術界からもブルーノ・バストス、ルカス・レイチ、マイク・ファウラー、カイオ・テラ、ラファエル・ロバトJrらがトップ黒帯が出場。グレイシー・ファミリーなど、大会直前のエントリーも少なくないので、まだまだ大物が参加する可能性もあるNo-Gi WORLD。グラップリングの世界の攻防を目にする、またとないライブ・ストリーミング。この機会を見逃す手はない。