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松井伝説「遅刻するとホームランを打つ」

2009年10月30日23時41分 / 提供:USA通信

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 ワールドシリーズ第2戦にDHとして出場したヤンキースの松井秀喜が、フィリーズ先発ペドロ・マルティネスから勝ち越しのホームランを放った。遅刻するとホームランを打つという松井伝説を10月29日付でESPNが取り上げた。

 この試合もフィリーズに先制され、観客のあいだに重い空気が漂った。しかし、4回にヤンキースの3番、マーク・テシェイラから同点に追いつくホームランが飛び出すと、雰囲気が一転。先発のA.J.バーネットも立ち直り、7回失点1の好投。8回からはマリアノ・リベラを投入して逃げ切り、ヤンキースが3対1で勝ち、対戦成績を1勝1敗とした。

 この日、松井は練習時間に遅刻した。ヤンキースの練習は午後4時半に始まった。選手たちがグラウンドで柔軟体操を始めたが、松井の姿がない。最初のグループがバッティング練習を始めたが、まだ松井は来ない。

 100人ほどの日本からの報道陣もざわつき始めた。だが、彼らは思い出していた。読売ジャイアンツ時代、遅刻すると松井はホームランを打つという伝説を。「たぶん、遅刻の埋め合わせをしたいという心理が働くのだろう」と記者のひとりはいう。

 そして1対1で迎えた6回、マルティネスはストレート2球で2ストライクと松井を追い込んだ。シーズン中の対戦成績は28打数4安打と圧倒しているマルティネスだが、ポストシーズンはこれまで15打数5安打と逆に松井が打ち込んでいる。

 3球目のカーブはボール。「2球続けてカーブを投げてきた。低い内角寄りの球で、うまく対応できた」と松井。

 マルティネスが投じた97球目をすくい上げた打球は右翼フェンスを越え、2試合で初めてフィリーズからリードを奪う値千金の一打となった。いつでもホームランを打てる強打者としてアメリカにやってきた松井だが“ゴジラ”の名にふさわしい活躍を見せられないまま、年齢を重ね、両ひざを故障した。

 今シーズンが終わるとフリーエージェントとなる松井にとって、このワールドシリーズはヤンキースの選手として世界王者になれる最後のチャンスかもしれない。松井自身はシーズンが終わるまでフリーエージェントになることは考えないという。

 試合後、日本のテレビリポーターから松井の伝説を聞かされたチーム・キャプテンのデレク・ジーターはいった。「毎日遅刻してもかまわないよ」

 

関連ワード:
松井秀喜  ヤンキース  マルティネス  ワールド  マリア  

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