ドイツの壁博物館で発見した“SEA OF JAPAN”

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10月26日のトレビアン韓国「竹島での暮らし方が分かる? 韓国で「独島住民1号」の展覧会が開催」でも少し述べたが、韓国では領土問題においては感情的で強引な言動が目立つ。もちろん、客観的な視点に立ち、感情的に対処するのはよくないと指摘する声も出てきている。しかし、今月15日に起きたドイツでの「地図落書き事件」は、感情的な行動へ走ってしまう韓国人の一面を再び表してはいないだろうか。

15日の聨合ニュースによると、ベルリンの博物館に展示されている世界地図と地球儀に、「Sea of Japan(日本海)」という文字が消え「East Sea(東海)」という文字が登場したという。東西ドイツの分断を象徴する「チェックポイント・チャーリー(チャーリー検問所)」近くに建つ壁博物館において、展示されていた世界地図と地球儀に何者かがペンで「東海」と書き込んだのである。過去にもこのような事件が発生しており、博物館側は元の状態に復旧させたそうだが、すぐに観光客が隠れてこのような書き込みを繰り返すのだという。

ある海外同胞は14日、このことに対し「日本海と誤った表記が展示されているのを見れば、誰でも悲憤慷慨にならざるを得ない」と述べ、「だが、いくら意図が純粋だとしても、正当な手続きを踏まないと批判の対象になるので、正しい手続きを踏んで名称を正して行く努力をすることが望ましい」と語ったという。

ネット上に寄せられた韓国ネチズンの反応はというと、「すばらしいニュース。もっとたくさんの努力が必要でしょう。常に意識して行くことが重要」「さすが!」「外国を旅しながら地図を修正した韓国人は多いだろう。私もそんな愛国者のひとりです」と地図への落書きに肯定的な意見を寄せる人が多いことに驚かされる。

また、度肝を抜かされたのは、ある韓国人が昨年ベルリンの壁博物館を訪れた時のエピソード。「KOREAという字がかすれて見えにくくなっていた。胸が熱くなるのを感じ、瞬間的にネームペンでKOREAと書き直した」とブログで堂々と告白しているではないか!

ニュースになった今回の落書きと、落書きを告白したブログの写真とを見比べると、地図は同じだが字は違うので別の時期だということが分かる。だがそれと同時に、このような事件が頻繁に、そして世界中で起きているのではないかという推測もできる。

とても小さな事件だが、彼らがいくら「真実に従ってやっただけ」と言ったとしても、このようなマナー違反を犯していては説得力は失われ、かえって反感を買うだけとなるだろう。ましてや、こうした行為の対象が博物館の展示物となれば、なおさら落書き厳禁だ。国民へのメディアや教育が教えて知識の成果が、このような形で発揮されてしまうのだとしたら残念なことではないだろうか。

参照:聨合ニュース−ベルリンの博物館に登場した‘東海’

(文:林 由美)

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