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「インフルエンザ」の語源は?

2009年10月29日12時00分 / 提供:シゴトの計画

シゴトの計画
はじめ、その病気はウイルスが原因とは考えられていなかった。むしろ空気の汚れ、星の並びなどに影響されておこるものとされていた。そのことから、16世紀のイタリアでは、その病気を「影響」を意味するイタリア語「influenza」という名前で呼んだ。これがインフルエンザの語源といわれている。

そして、そのインフルエンザには確認されているだけで4回のパンデミック(大流行)があった。それが初めてのパンデミックである1918年から1919年にかけての「スペインかぜ」、1957年の「アジアかぜ」、1968年の「香港かぜ」、そして1977年に起こった「ソ連かぜ」だ。

とりわけ甚大な被害を出したのが、初めてのパンデミックである「スペインかぜ」。感染者数は6億人、死者は4000万人以上にのぼった。1922年に日本の内務省衛生局編集で発行された『流行性感冒』という本によれば、我が国においても、1918年秋から流行がはじまり、総計2380万人の患者と約38万8千余人の死者を出したといわれている。

では、なぜ「スペインかぜ」はここまでの多くの死者を出してしまったのだろうか?その原因について、前出の『流行性感冒』では、以下のような説明をしている。「蓋し流行の始まりし時は恰も世界大戦乱の最中にして各国共に国境の通信を監視し、悪疫蔓延等の不利なる報道は之を明白にするを避けたるべく、又戦乱の結果は世界各地の交通、状態極めて錯雑し、其の伝播の経路を複雑且つ迅速ならしめたるの観あり」。

つまり、流行が第一次大戦の最中であったため、自国に不利となる感染状況についての情報が交換されず、また各国間の人の行き来も混乱していたために拡大を速めたというわけだ。いうなれば、情報の公開、各国の連携がなかったための悲劇であるといえる。

現在では、むしろ「スペインかぜ」のおきた90年前とは比べものにならないくらい、空路・海路・陸路は発達し、いっそう「世界各地の交通、状態極めて錯雑」している。だからこそ、感染状況や対応の状況についての情報がオープンになされ、各国が連携して対応に当たることが求められるだろう。

(『シゴトの計画』編集部)

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