インタビュー:小雪「必要最低限でいることってすごく自由」
「お金の使い方」を通して浮かび上がる人間性、人と人との関係性を描き出す映画『わたし出すわ』。森田芳光監督が『(ハル)』以来、実に13年ぶりにオリジナル脚本で挑む話題作で主人公の山吹麻耶を演じたのは、本作が単独初主演となる女優・小雪。突然現れて、旧友に大金を渡すというミステリアスな難役を、圧倒的な透明感で演じあげた。「自分だけが豊かになるのは、本当の幸せじゃない」と話す小雪に、映画を通じて感じたことを聞いた。
――この『わたし出すわ』という映画は、観る人によって解釈が大きく異なる作品なのでは無いかと思います。小雪さんは、この摩耶という人物についてどう思いますか?
小雪:“何かを還元する”という行為に共感できました。自分だけが豊かになることは本当の幸せじゃないと思っているので。もちろん私はここまで太っ腹じゃないですよ(笑)。――還元というと具体的には?
――森田芳光監督との初仕事はいかがでしたか?
――摩耶を演じる上で監督から具体的なアドバイスを受けたのでしょうか?
――小雪さんは様々な映画に出演されていて、存在感が大きいので『わたし出すわ』が単独初主演ということに驚きました。
――函館をどのように過ごしたのですか?
――特によく作る料理は?