フジ開局50周年ドラマとして放映されている「不毛地帯」。初回の視聴率は、14.4%。そして今週放映された2回目の放送分は、11.1%。豪華キャストと事前の話題性から考えると・・・予想外の苦戦である。

2回目放送は、今週の木曜日・22日。その時間帯の視聴率は、下記の通りである。
15.4% 21:00-22:48 TBS 秘密の嵐ちゃん!秋の2時間スペシャル
11.5% 21:30-22:24 NTV 秘密のケンミンSHOW
11.5% 22:30-23:24 NTV ダウンタウンDX
11.3% 22:09-23:25 EX__ 報道ステーション
11.1% 22:00-22:54 CX フジ開局50周年記念ドラマ・不毛地帯
8.0% 22:00-22:45 NHK ブラタモリ
4.6% 22:00-22:54 TX__ ルビコンの決断
ジャニーズにも、ケンミンSHOWにも、吉本興業にも、視聴率的には負けている。フジテレビ開局50周年記念の最後を飾る連続ドラマとしては、寂しい結果だと思う。想定していたのは2003〜2004年に放映した『白い巨塔』の数字・・・・
第一部→初回22.8%、平均21.1%
第二部→初回25.5%、平均26.2% だったろう。
しかし、“巨塔超え”は、難しそうなスタートだ。

では、ドラマとして不出来なのか?そうではない。むしろ面白い。
主人公である壹岐正を演じるのは、前作の『白い巨塔』と同じ唐沢寿明である。壹岐の妻には、和久井映見。壹岐の同期で親友には、柳葉敏郎。小雪、佐々木蔵之介、天海祐希、竹野内豊と主演経験者級が勢揃い。原田芳雄の大門社長、岸部一徳の里井常務、伊東四朗の久松経企庁長官・・・。脇役に揃えた実力派俳優の演技も見所で、たいへん面白い。その上、エンディングテーマには、トム・ウェイツの曲が使われている。
鼻っから若い女性と子供を眼中に入れていない「非常に重い・・・渋い・・・」の確信的な大人のドラマなのである。だから、当然のように「女性と子供」には、敬遠される。


でも、視聴率低迷の原因は、それだけか?
問題は、ドラマの質そのものよりも、テーマ選びにある気がする。



続きはこちら