セリエAは第7節まで消化しているが、いまだに出場機会を得ていない選手は118人にものぼる。もちろん、その中には負傷により出場できない選手もいるが、チームの構想から漏れて出番がないケースも多い。

これまでのリーグ戦で十分な出場機会を与えられていない選手の年俸をトータルすると、1億4596万ユーロ(約193億円)という莫大な額になる。それだけの選手がベンチでくすぶっているということだ。

中でも目をひくのが、王者インテル。MFマンシーニ、MFリカルド・クアレスマ、FWダビド・スアソの3人は、それぞれ年俸350万ユーロ(4億6300万円)の契約を結んでいるが、3人合わせてもリーグ戦で79分しかプレーしていない。

またミランも余分な支出が目立つ。GKクリスティアン・アッビアーティとDFダニエレ・ボネーラは長期離脱のため仕方ないが、この夏に獲得したDFオグチ・オニェウとGKローマを一切起用していないことは無駄になっている。そして何より、かつてのフォームを取り戻せていないGKジーダへ支払っている年俸400万ユーロ(5億2900万円)は、いまや何の利益ももたらさないものだ。

ジェノアがクアレスマの獲得に再び関心を示しているとも伝えられているが、こういった現状をうまく解決するクラブが、最終的にポジティブな結果を手にすることになるだろう。